実習合格→看護学卒業

木曜日に消化器内科実習の最終審査があり、見事合格&そのまま看護学卒業となりました。

看護学1年目は本当にどうなることかと思いましたが、3年半かけてノルウェーで看護師免許取得です。終わってみると、なんだかあっという間でした。

金曜の夜に博士課程時代にオフィスをシェアしていたノル人の博士号取得パーティーがあり、ちょっとした同窓会となりました。彼女は途中、膠原病の1つシェーグレン症候群を発症。病名が分かるまで1年を要し、その間フルで博士課程を続行することができず。つい2週間前に博士論文の発表を行いました。彼女も人類学出身。彼女にはすでに研究者としての職があり、このまま医療人類学者として働くようです。

そしてパーティーでもう1人の外国人であるエチオピア人。私がノルウェーに引っ越してきた当時、彼はポスドクでした。私の指導教授を含む、手強いノル人おばちゃん教授達に虐げられながらも、この10年で彼はなんと教授まで昇りつめました!

そんなこんなで色んなことに【乾杯】して、飲んだくれた週末になり、胃が重い...

明日からはまた老人ホーム勤務です。看護学は【卒業】したものの、大学のシステムへの登録、そして看護免許の発行がまだなので、これから数週間は移行期間となります。

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病院で働くという選択肢

消化器内科での実習も残すところ後1週間となりました。

3年生最後の実習の課題はリーダーシップとなっており、中間審査後から4人の患者さんを受け持つリーダー役を務めています。が、今も申し送りでつまづいています。その日あった出来事を思い出すだけで精一杯...毎日、最後の申し送りで撃沈しています。そして相変わらず電話から遠いPCに腰かけて業務(笑)

老年内科では指導看護師とうまくいかず悲惨な結果となりましたが、今回は「Du er så flink!! Har du lyst til å jobbe her etter praksisen??」って言われることもあり嬉しい限り。皆、褒め上手だぁーー💙私の大学は毎年200人以上の看護師を送り出しているので、大学病院勤務は難関です。新卒で100%のポジションはまず貰えません。私にとって、正社員になれない=労働ビザがネックで病院勤務は選択肢にないのです。そんなことをちらっと指導看護師に話したら、「最低80%必要なのね...でももしここで働きたいなら、今のうちにボスに話したら?」と。日本人である私には【ここで働かない?】もお世辞の一種と捉えてしまい、【病院勤務】なんて頭の片隅にもありませんでした。しかも同じ新卒なら外国人よりノル人の方を雇いたいんじゃないの?って思ってしまう。

指導看護師に背中を押され、うーん...じゃあ、実習が終わる週にでもちょっくら話してみるかなぁと思い始めていたものの、やっぱり逃げ腰...私なんかが【働かせてくれ】なんて烏滸がましくないか?と。

しかしその機会はその日のうちに訪れてしまいました。申し送りの後、ちょっと患者さんの確認に行って戻ると、指導看護師とボスが何やら話してる。【今、ちょうどあなたの事を話してたのよ!ポジションについて♪♪】って...はやっ!!!

どうやら一番ポジションが貰える時期というものがあるらしく、それが夏休み。夏休みは絶対100%貰えると。そして夏休みに働けば、その後の勤務につながる確率が高い。この夏休み勤務無くして、正規勤務は難しいらしい。

来年の夏休みからか???青田買いの縛りで、これから半年は老人ホームで働くことになっていますが、それ以降は契約の見直しとなります。その時に老人ホームから病院に移るか...でも夏休み以降のポジションの保証はないわけだし...と勤務先を巡って揺らいでいます。

老人ホームは身体的な危険が常に付きまとう...運動量もさることながら、腰を悪くする確率が相当高い。そして...痴呆老人相手なので、私のノル語力があまり上がらない気がする。看護師としての能力もそこまで試されるわけじゃない気がする→気楽といや気楽かも。

消化器内科だと頭を使う。運動量は断然少ない。常に学ばなければいけない。ノル語力+専門用語が相当必要→やっていけるのかかなり不安。でも看護師としての専門が極められる。

まだ看護師としての一歩も踏み出してないわけで、老人ホームでもこれからどうなるか分からない状態。でも長い目で見たら病院勤務は魅力的です。老人ホームに数年勤めてから病院勤務なんて専門知識がぶっとんでて絶対無理。採血ですら怖くてできなくなると思います。なのでなるべく早く病院勤務にした方がいいのかなと思っています。老人ホームは常に看護師不足なので、病院勤務から老人ホームへの移動の方が簡単そうなのです。

そんな贅沢な悩みで悶々としている中、街は秋の景色です。初雪が降ってもおかしくない季節なのに、なぜか気温18℃!!南風が吹いてるっ!!暖かい♪♪月曜日はまた通常気温に戻るようです。

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消化器内科実習の中間審査

看護学最後の実習になるであろう消化器内科での中間審査がありました。

結果は...合格!!!(文句なしのお墨付きで☆)

でもこれは実習先の指導看護師からの合格であって、大学の担当の先生はなぜか不満気...計画書に書かれているこれは達成できてたか、この看護手順はやったことがあるか、患者とのコミュニケーションはどうか、電話は取っているかなどなど質問攻め。そのたびに指導看護師が擁護してくれました。

今回担当の大学の先生は、前回の実習の時の担当の先生から私を引き継いでいます。もちろん80%ネガティブな情報を引き継いだと察しています。そのせいか、なにかにつけ【言葉】と【コミュ力】を指摘してくる!最初のミーティングの時も、オペラ歌手張りの声で高々に【ÆÆÆæææææææ!!!ØØØØøøøøøøø!!ÅÅÅÅåååååå!!!を練習しなさい!!】と指導看護師をびびらせておりました。

中間審査ではオペラ歌手張りのÆØÅ発声はなかったものの、患者が言っていることを理解しているか、患者は問題なく私を理解しているか、他の看護師とのやり取りはどうかに固執。指導看護師も段々イライラしてきたのか、「前回の実習がどうだったか知らないけど、私達の科では何の問題もありません!患者さんからも気に入られているし、私なんかよりもずっと順序立てて物事を進めています」と褒めてくれました。もちろん、「患者さんとのちょっとしたやり取りをもうちょっと頑張りましょうね」とは言われました。

私自身は申し送りのたびに撃沈しています。ここ1-2週間、グループリーダーとして4人の患者を受け持っていますが、その日にあったことを整理するので精一杯。でも引き継ぎの看護師達がその4人を知っているとは限らず...ということは、入院の原因、病歴、入院してからの経過報告、検査・診断報告、その日の報告、予定されている検査や治療報告(もちろんすべてノルウェー語で!!)x4人分となります。申し送りギリギリまでバタバタしているのに、さあ座って4人分の情報を!!!と言われても、頭が真っ白になるばかり(涙)はて、なんでこの患者は入院したんだっけ???と時が止まってしまう有り様。知らない専門用語がでるたびにそれだけ脳の記憶容量を使うわけですよ。単語を見れば意味は分かるけど、発音ができない単語も多いし...4人のその日の状態はすらすら言えても、その他はほぼ記憶の【ゴミ箱】に入っている状態です。脳の疲労度が凄まじい...

消化器内科20年以上の経験を持つ指導看護師は、学会の発表の如く、すらすらーと4人分の情報がすべて出てきます。記憶力もさることながら、その申し送りの構成力も素晴らしい。感動して聞きながらも、1日の終わりでもある申し送り中は「スゴイなぁー検査数値もすべて覚えてるぅぅー!あーこれは昨日の申し送りで聞いたことだぁ...Zzzzzzzz」状態であります。

ここの科の新米看護師(1-2年)でもグループリーダーはなかなか務まらないらしいので、この申し送りもそれこそ練習あるのみだそうです。にしても、引き継ぎの看護師さん数人を前にしばし記憶が飛んで、放心してしまう状態を改善しなければ...

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上から下から...

今回の看護実習は消化器内科とだけあって、実習内容に上部・下部消化管内視鏡検査の見学が入っています。要は胃カメラと大腸内視鏡検査です。

検査は午前中は外来患者、午後は入院患者となります。ここの専属看護師は、毎日上か下からの検査に従事しています。なんだか豪勢な機器が各部屋に置いてあり、検査自体は問題がない限り流れ作業です。

250px-Insertion_tip_of_endoscope丸1日この上下の検査見学をしたのですが、看護や医者の技術よりも何よりも私はこの機器に驚愕でした。こんな細いチューブの中に2つの発光部、カメラのレンズ、鉗子孔、送気/送水孔が入っているんです!!生検用のサンプルを採取するとき、ポリープ切除、出血を止めるクリップをつけるときも、この鉗子孔を通して行われる。スゴイですねぇー!!この内視鏡の技術開発には日本も大きく貢献したようです。

250px-PENTAX_Colonoscope002もちろん、内視鏡を操作するお医者さんもすごいと思います。内視鏡を胃に大腸に進めるのはお医者さんですから!お医者さんはこのような操作部を使ってチューブを前に進めていき、検査目的を果たします。これ、男性向きだなぁと思うのは私だけですか?まるでゲームのコントローラー。事実、お医者さんは全員男性で、時には体をくねらせながら操作し、まるでマリオンカートでもやっているようでした。そして楽しそう...

また月曜日からは病棟に戻ります。2週間後には課題提出があるので、目ぼしい患者さんを見つけなければいけません!

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二十歳で人工肛門

内科実習の第1週目が終わりました。今回の指導看護師Kさんは消化器内科数十年の経験を持つ50代の女性です。

実習で絶対聞かれる質問【今、2年生?それとも3年生?】うーん...ビミョウだ...患者さんには3年生とだけ伝えますが、病棟の看護師達にはちゃんと最後の実習の取り直しであることを言っています。Kさんにはもちろん主に【言葉の問題】が原因で不合格になったことを話しました。Kさんがどれだけ【言葉】に重点を置くか初日からドキドキだったのですが、実習2日目に【本当に言葉が問題だったの?私には全く何が問題なのか分からないんだけど...】と。嬉しい!!!でもまだ後7週間あるし、ボロが出るかもしれない...

消化器内科はそれこそ食道から肛門までの器官に問題がある患者さん達が入院しています。ベッドが空いていれば、違う科に行くはずであろう患者さんも運ばれてきます。

yjimage今週2日間担当したのは後数日で20歳になろうという女性。クローン病を発症し、抗生物質投与の甲斐もなく、大腸がほぼ機能していない状態になり、急遽大腸摘出手術そして人工肛門をつけることになりました。教科書でさわりをやったくらいの難病【クローン病】、こんなに若い女性がなるんだとびっくりしました。お父さんが泊りがけで看病していましたが、もちろん2人とも急な展開にショックを隠し切れない様子でした。人工肛門の説明は専門の看護師さんがやったそうです。明日には大腸摘出手術&人工肛門になるってどんな気持ちだろう...病院側はさっさと人工肛門を設置する場所を見つけ、彼女のお腹にXを書いておりました。

普通に色んなものを食べて、下から出てくるのが当たり前の日常が、どれだけミラクルなのかを考えさせられる病棟です。消化器官に問題があると、食事制限がつきものになってきます。運ばれて来る晩御飯は、減塩食、グルテンフリー、流動食などなど細かに分かれていて、患者さんリストと睨めっこ。

消化器内科では抗生物質などの点滴も多く、老人病棟では全く練習できなかった抹消静脈カテーテルや中心静脈カテーテルの経験も積めそうです。職場環境も和気あいあいとしており、今回こそ実習を乗り切れそうな気がします。新しい専門を学べるチャンスとして、頑張りたいと思います☆

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最後の看護実習

最後になるであろう看護実習が消化器内科で始まりました。

初日は挨拶&病棟見学。育休から復帰したノル人女性と2人で9時に訪問。大体、初日は入院患者の説明、病棟案内、ロッカー確認、アクセスカードの更新などでお昼前には終わります。

しかし、この実習先はちゃんとしているのか、厳しいのか...この病棟だけのパンフが配られ、そこには消化器系の病気、薬、早番・遅番の仕事の流れなどが45ページに渡っています。今までこんな実習先はなかったぞ...とビビる私。

その上、書類1枚を渡され、今日のうちに数種類のE-コースを受講するように言われました。昼前には帰る気満々だった私は【えっ??】状態。11時から衛生学、採血、抹消静脈カテーテルの3つのコースをパソコンで受講。適当に終わらせたいところだけど、最後にテストなるものがあり、80%取れないとやり直し。結局14時近くまで頑張りました。ノル人学生は実習先から遠い所に住んでおり、また子どものお迎えもあるので、かなりの集中力。私もそれに乗っかる形で一緒に終了することができました。器具の名前など、まだまだノルウェー語で知らない単語がたくさんあり、メモりたかったのですが、そんなことをしていては時間がいくらあっても足りません。また時間がある時にでも実習先で確認しなければ!!

明日から本番です。遅番なので、頑張ってパンフの45ページを読まなきゃです。

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落第その後

看護学最後の実習を落としてすでに3週間が経ちました。落としてしまったものはしょうがない。ぎっしり3ページにわたるクレームは看護学科に留まらず、さらに上へ送ることになりました。明らかに実習ガイドラインに反しているので、蔑ろにはされないはず!!

実習は落としたものの、卒論書きはこのまま続行のため、落ち込む暇もなく忙しくしています。すでにテーマを絞り、研究論文を探し、理論の見当をつけと...イースター前に図書館で本を借り、印刷をしなければいけません。

プランB への変更を余儀なくされて、就職先とビザの問題が勃発。すでに老人ホームでの就職が決まっていましたが、それは【看護師】として...すでに12月までのシフトを貰ってるのに、どうするよ!??しかも秋の実習9週間は休職状態になります。直接状況を話に行くと、「あらーそういうこともあるわよぉーでもここで働いてくれるんでしょう?休職期間はちゃんと確保するから大丈夫よぉ」と。看護師としてではないですが、7月からちゃんと【就職】できるようです。

そしてビザの問題。就職できても、専門職=看護師としてではないので労働ビザの申請ができない...ってことは学生ビザ。学生ビザの条件は正規の学生(年間60単位取得)であること。実習は15単位しかなく、1学期分の学生ビザを申請するには後15単位が必要。ここはしょうがないので15単位分の虚構のコース登録をし、ビザが更新され次第落とすことにしました。

順風満帆とまではいきませんが、またちょっと追い風が吹き始めました。

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落第決定!!!

卒業を目の前にして、内科実習のやり直しが決定しました(号泣)

実習不合格の知らせはあっけなく到来。前回のブログを書いた日のその夜、大学の先生からのメールで...前日のミーティングでは、最終審査までどうなるか結果は出せないなんて言っておきながら、その後実習先の責任者と大学の先生が話して、あれよあれよという間に不合格が決定。最終審査まで残り4日分のシフトを頑張る気満々だった私は、まるでしぼんだ風船のようになってしまいました。

この実習不合格が何を意味するか...

  1. 夏から看護師として働けない=老人ホームとの契約どうする?
  2. 労働ビザの申請ができない
  3. じゃあ、半年間の学生ビザ申請??

最終審査待たずして出た結果。「あのーじゃあ後4日分のシフトは?」と訊くと、「別に来ても来なくてもいいわよ。結果は同じだから。最終審査の時に来てくれればいいから」というお返事。なんか厄介者扱いじゃないですか?めっちゃ、追い出された感があるんですけど...

しかーし、落ち込んでなんていられません!!普段、ほとんど話すことがない大学の裏方の人達に相談して、プランBの道筋を立てなければ!!!が...こういう時に限って、一体誰がなんの仕事をしてるのかはっきりしないものです。役所関係のたらい回し状態。

プランBとともに進行させているのがクレームレター。すでに数週間前から実習先に対して不信感を抱き始め、実習先の【指導】にも疑問を持っていたので、結果が変わらなくてもクレームを出すことにしました。向こうに言い分があるように、私だって言いたい事あるんじゃー!!すでにクレーム項目8個目。

実習日数が減る原因にもなったプロジェクトベースの学士論文ですが、これも辞めました。別に今辞めても実習の結果が変わるわけではありません。しかし、もともと論文の指導教官と合わないんじゃないかなぁという感があり、メールのやり取りを通してもズボラさが滲み出てたので、ここは安全圏を取って問題が出る前に辞退。指導教官に直接話に行くと、「あらー残念だわぁー!!実はまだデータ収集も始まってないから、今から参加しても大丈夫だったのにぃー」って。2人の学生に聞く限り、すでにデータ収集という名のミーティングが2回あったはずなんです。「なんか、お互いの勘違いがあってデータは集まってないのよぉー」と指導教官。あーこういうのイライラしそう...

学士論文は自分でテーマ決めて書くことにしました。テーマはすでに決まっています!!外国人看護師がノルウェーで働くにあたっての葛藤です(笑)

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9日ぶりのお休み

実習とバイトの9日間連続【勤務】から解放され、やっと明日1日お休みです。

今日もまた大学から先生がお出でになりましてミーティング。朝の責任者の対応から嫌な予感はしてましたが、やはり【がんばろう】が付いておりました。それもこれもこの責任者が月曜日に私に割り当てた患者2人のせいでしかありません。わざとこんな大変な患者を私に割り当てた??と不信感さえ募ります。

先週のミーティングから目標は【2人の患者の担当】と【コミュ力アップ】です。先週は上昇飛行でいい感じ。が...月曜日、新しい患者が週末に入ってきたから担当するようにと責任者が2人の患者を指名してきました。私が計画を立て、指導看護師をあくまでアシスタントとして使う予定が...総崩れ...(涙)なんと、この新しい患者2人、どちらも2人がかりじゃないと動かせない重病患者さん。1人は小さなおばあさんではありますが、自分じゃ立ち上がれないし、介護用歩行車を使っても転倒リスク大。もう1人は肺炎の疑いがあり、ベッドでも身動きできない大きなおじいさん。新しい患者さんなので、どちらも採血、心電図、起立性血圧障害のチェックなど検査項目が朝から満載。血腫の手当てやらでおばあさんに付きっきりになっていたら、あっという間に時間が経ち、おじいさん放置状態。業を煮やした指導看護師が「もう今日は1人の患者担当にする?」と...指導看護師がおじいさんを担当したものの、おばあさんを部屋の中で移動させるにはもう1人ヘルパーが必要。いくら小さくてももしやの転倒を考えると、私一人で移動させるのは憚れます。しかし他の看護師はすべてそれぞれの担当患者に付きっきり。しょうがないので介護リフトをガラガラと持ってくると、指導看護師が登場。「あらぁー手伝うわよ!」と。やっと椅子に座らせて朝食を持っていくも、おばあさん食べながら寝てる...薬を飲ませ、一息つく間もなく、「レントゲン検査があるからベッドに寝かせておいて」と伝言。その後も椅子に移動させたと思ったら、 CT検査が入りベッドへ...もう最後は椅子に座ったおばあさんごとベッドへ押しやり、最低限の移動距離でベッドへ移しました。

肺炎の疑いがあるおじいさんも結局ほぼ2人がかりの患者で、他の看護師がヘルパーにまわっていました。この日、2人の患者とも排尿に問題ありで、残尿測定後に尿道カテーテルを挿入。途中、おばあさんには抗生物質投与やらコナキオン(ビタミンK1)静脈注射が入り、2回目の採血がありと、どう考えてもおじいさんを含めた2人の患者を1人で担当できたとは思えない...指導看護師に普段こういう重病患者2人を担当することがあるのか、どう優先順位をつけるのかを聞きましたが「こんなことは滅多にないし、1人では無理だから他の看護師にヘルプを頼むのよ」と。

今日のミーティングでは、結局まだ患者2人を担当しきれていないと責任者に言われました。アナタが指名した2人の患者さん、めっちゃ大変だったんですけど!!と反論するものの、「夏で卒業でしょう?これくらい対応できないと看護師として使えないわね。老人ホームで働くんだっけ?へたしたら看護師が自分1人で、あなたの決断が患者の命を左右するのよ!」と。確かにそうですけど、他の学生2人にも同じようなレベルを課しているのかとても疑問です...粗探しをして、実習を落とさせる気満々なんじゃとも思えてくる...どんなに頑張っても、最終的に【コミュ力】を指摘されればどうしようもないわけだし。

大学の先生までも「学生課の方に話して、秋の実習の予定を訊いた方がいいわねぇ」と。実習のやり直しは避けたいとあれだけ言ってるのに!!ってか、2人の間でやり直しは決定しているってこと??

週末のバイトでは自分の担当の棟で2人の入居者が譫妄と転倒でてんやわんや。そして実習では低空飛行。なんだかついてないなぁ...(涙)

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苦手なのに...

先週の中間審査が保留になり、今日新たに大学の先生と実習先の看護師責任者とのミーティングがありました。先週の病欠のオンパレードを一応大学の先生に前もって知らせていたのですが、先生即対応してくれました。先週の金曜日のうちにひょっこり病棟に現れて、責任者とお話ししてくれたようです。

今日のミーティングではひとまず、卒論のデータ収集は他2人の学生に任せ、私はこのまま後2週間実習を続行することを提案されました。大学の先生がすでに卒論の指導教官と話したらしく、ほぼ確認済み。

病棟でのコミュニケーションにおける進歩はあるものの、まだ2人の患者さんを担当し始めて2日目(先週は1人の患者さんだった)。計画の立て方、患者への対応、お医者さんとのやり取りなどはクリアしているのですが、問題は家族への対応...特に電話での説明などがまだ経験不足だと。

電話...すっごい苦手なんですけど...日本でもプーの時、色々仕事を探しましたがテレフォンアポインターの仕事だけは避けてきました。日本語でも電話で話をするのが嫌なのに、それがノルウェー語!!!しかも不安で混乱しているような家族もいるわけで...病棟で説明する分にはまだ精神的に楽なんです。相手の表情も見れるし。声と言葉だけが頼りの電話は細かい情報が受け取りにくく、しかも相手が理解しているかも確認できにくいのでかなり不安です。それを見抜いているがごとく、実習先の責任者は【電話を含む家族への対応】を要求してきました。

【看護師として働くことになれば必ず家族とのやり取りが入ってくるから今練習しなきゃ!】

そうなんですけどねぇ...↓↓↓

今日のミーティングでは実習のやり直しについて、ひとまず保留状態の印象を受けました。また来週ミーティングをしてそこで評価する感じになりそうです。これから2週間が正念場!!なるべく2人の指導看護師のどちらかと同じシフトで動けるよう調整をお願いしました。

ちなみに...同じ看護学で仲良くしているフィリピン人の子は、今まで実習でひっかかったことがありません。話を聞く限り、指導看護師は皆【合格させてあげるから!】と言ってくれるらしく、【コミュ力が...】とか【ここくらいまでできないと!!!】という要求はないらしいです。

エチオピア人の子は外科実習でいびられて(差別もあったと)胃潰瘍で入院したそうです...しかも1年時の大学内の実技試験の時は、(彼女曰く)彼女だけ厳しい評価を受けたらしく不合格。精神科実習に進めなかったらしいです。なので精神科実習は皆が卒業した夏以降やるそう...過酷だぁ...

何はともあれ、この実習を落とさないよう、耳掃除をして電話対応に備えたいと思います!!

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どうなる最後の実習??

月曜日のボロクソな中間審査後、1週間様子を観察してくれるはずの指導看護師がずっと病欠でした(涙)火・水はそれぞれ違う看護師、木・金はもう一人の指導看護師で乗り切り、目標の1つでもある【1人の患者を入院から退院まで看護する】ことは達成しました。

しかし最終目標は【2人の患者を同時に担当】することになっています。なんと私には卒論のデータ収集のため、残り1週間しか実習期間がありません。他の学生は3週間あります。2日間ずつ2人の違う指導看護師とシフトを共にするのですが、病欠の看護師が果たして戻って来るのか...??しかも水曜日は大学の先生も交えてのミーティング。病欠である指導看護師が参加することになると思いますが、いったい彼女が何を言うのやら...(ってかずっと休んでたし、経過報告もできないでしょう?)

なんとしても内科実習のやり直しだけは避けたいので、もし実習での成果が見られないと言われたら(特に病欠指導看護師から!!)、数週間の引き延ばしを提案しようと思います。私からしたら【成果】も何も、お互いの病欠で一緒に組んだシフトが少なすぎるのが大問題だと思うのですが...どちらにしても彼女が指摘したコミュニケーションが問題視されているので、実習を通して彼女を説得しないことには合格が貰えそうにありません...

はあぁぁぁ...

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いやぁな感じ...

最後の実習で気が緩んでいたせいもあり、病み上がりでもあり、ショックです。

昨日の中間審査で、なんと「実習日数が少なすぎて審査できない」「コミュニケーションに問題がある」とボロクソ言われました。実習が始まって4週間半。先週1週間はインフルで棒に振り、その他の週も卒論のミーティングで抜けたり、病院が使うソフトの講習があったりで病棟にいた日にちが短く...しかも2人の指導看護師ともシフトが合ってなかったりで、昨日中間報告に参加した看護師とは3回しか一緒になったことがなく。「患者がきいた質問を聞き取っていない」「看護師が言ったことを理解していない」「耳が聞こえる老人でもコミュニケーションが取れてない(=私の発音が悪いとっ!)」と。なんだか精神科実習のトラウマが蘇ります。(この時は大学の先生からボロクソ言われた)

何よりも今回は4週間半、誰もコミュニケーションについて何も言ってこなかったので余計ショックでした。なんで指導看護師が気づいた時に何か言ってくれなかったんだろう...?

卒論の関係で6週間半しか実習先にいれないことは最初から言ってあったのに、今の時点(4週半目)で中間審査にもならないとか言われてどうしろと??大学の担当の先生は「まあ、秋学期に再度内科実習に入る選択肢もあるし...」って!!!いやいや、そんな選択肢、私の中には全くないんですけど!!!それだったらプロジェクトベースの卒論なんて書かないで、普通の卒論に変更して実習を延長します。

指導看護師は「ひとまず今週ずっとアナタと同じシフトだから、様子を見て来週ミーティングをしましょう」と言ってくれました。そして今日...病欠...あのぉぉぉぉ(涙)

この病欠で病棟の看護師が足りず、私は知らない看護師Eに付くことに。病棟全体が人手が足りずイライラモード。そしてEがこれまた感じ悪い看護師でして(号泣)私が言うことに対して、すっごい聞きづらそうに眉間に皺を寄せて【Hæææ???】とおっしゃる。私もEの強い方言が聞き取れない。すると彼女はさらにイライラオーラ大放出。新しい患者の採血をすることになった時も、「ここに太い血管があるじゃないっ!!」と。それを私が見事に外すと、「何が問題だったの??こんなクリアな血管なのにミスったの?採血に自信ないの?」と(そこまで言わなくてもよくないか?)

そんな言われ方したら再度挑戦する気力もなく...でも結局、Eも同じ【クリアな】血管に5回ほど刺しまくったものの採血できず。最終的に【Stikkehjelp 】=採血のプロであるバイオエンジニアの助けを乞うてました。一言私に何か言ってくれてもいいのになぁ。「思ったより難しかったね」とかさ。かなり傷ついたんですけど...

昨日担当した患者の他の科への移動準備が終わると、今度は新しい患者さんの入院準備。入院するに当たって通常看護師が聞き取りを行うのですが、Eがリストを渡してきて「アナタがやりなさい。私は補助でいるから」と。「あのー私入院時の聞き取りとかやったことないんですけど...」と正直に言うと「Hæ?アナタ3年生でしょう?」と。病院実習は2回目。前回は外科実習でICUから来る患者の受け入れのみ。引き継ぎはやっても聞き取りなんてやったことないです。そう言うと今度はため息をついて「実習何週目なんだっけ?」と。私の指導看護師にたまたま新しい患者が来なかっただけの話で、私が別に拒否したわけでも、避けたわけでもないのにイヤな言い方!!「じゃあ私が訊くから、メモってPCに入力なさいよ」と。幸運にも入院患者の92歳のおばあさんはとてもチャーミング&娘さんは他の科の看護師でEとは違い常に笑顔で対応。

情報をPCに入力している最中も、申し送りが近づいているためEに急かされる。「XXXXXってことも付け加えてね」→聞き取れないが想像力を働かせて2回目で理解。でもそれをどこに入れるのかをきくと、「知らないわ」と。ひとまずめぼしいところに入力。「私が後で色々抜けてるところ追加するから!!」と急かされ、そのまま遅番へ申し送り。その後Eが私の入力した情報をチェック。今日最後のとどめは何だろう...?と怯えていると、「ふーん、いいんじゃない」と保存。

ダメ出し連続2日間。明日は指導看護師戻ってきてくれるかなぁ...この実習落としたらどうしよう...?

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最期の告知

今週は4日間、実習先の配慮もあって1人の患者さんと向き合うことができました。

84歳のおばあさんGさん。感染症の疑いから先週入院してきたのですが、これまでの検査で胆のう・すい臓がんの可能性。もともと心臓に持病があり、血圧は上が80前後、脈拍にいたっては80-140の間を行き来していました。あまりの変動の激しさにに血圧計が感知できないらしく、何度も何度もやり直し。Gさん、なんと体重が30kgを下回っています(若い頃から細身だったらしいですが...)。なので頸動脈から脈拍が見れるのですが、医者でさえ【ジャズのようで分からない】状態。

ここ2日間は薬を追加したり、リンゲル液を点滴してきましたが、状態は芳しくなく。口にできたヘルペスとお腹の腫瘍のせいか、小さな薬さえも飲みこむのにひと苦労。飲み込んでも吐いてしまうことも。点滴も結局は体の浮腫みを増幅させるだけ。昨日なんて親族が来るとかでシャワーを浴びる予定にしていたものの、歩いてちょっとすると意識を失ってしまい、緊急アラーム沙汰になってしまいました。週末までもたないかもしれないと、昨日の時点で家族には連絡。

今朝までは胃瘻だ、中心静脈カテーテルだ、尿道カテーテルだという話が出ていました。でもそれがGさんの体の回復に向かわせるかというとそうではなく...午後になるとお医者さん2人がある程度の見通しを立てたようでした。そしてその2人からGさんに直接お話があり、私も同席させてもらいました。Gさん、寝ていることが多いですが、痴呆は全く入っていないんです。時間・場所の混乱もないし、自分の体の状態も把握できます。ベッドに横たわるGさんに、とてもゆっくり、そして静かに話しかける経験豊富な男性医師。2人の医師はちゃんと椅子に座って、携帯が鳴っても「今、患者さんと話しているから、かけ直す」と十分な時間をGさんに取っているようでした。男性医師はどこまでGさんが自分の体の状態を把握しているか、今の状態をGさんはどう思っているのかを訊ねた後、検査結果と医者の立場から可能である治療をGさんに伝えました。Gさんの心臓と体力の問題から癌の手術は選択肢にないこと、どんな薬を使ってももう治りはしないこと。

「Gさん、あなたは人生の最期の時を迎えようとしています。あなた自身が年を取ったように、体もそれだけ年を取ったんですよ。」

Gさんはふーっと一息ついて目を閉じていました。Gさん、旦那さんを5年前に亡くしており、子供はいません。双子のお姉さんがいるらしく、夕方に訪ねてくる予定になっていました。こういう時、家族が側にいないって大丈夫なのかな、寂しいとか怖いとか辛いとかそんな感情はないのかな。沈黙を破って、男性医師が話します。

「これからはGさんがなるべく心地よく過ごせるように、痛みや吐き気があるならそれを緩和する治療に専念することになります。なので私達は常にGさんに気分はどうかを訊くと思うけど、その時は正直に答えてください。我慢はしないで。」

30分はいたのではないでしょうか。Gさんがちょっと朦朧としてきたのを見計らって「たくさんの情報で疲れたでしょう。ちょっと休みましょうか」とお医者さんは部屋を出て行きました。そして看護師を交えて今後の薬の見直し。リンゲル液こそ残っているものの、心臓、肺塞栓症の薬などほとんどの薬が外されました。その後、Gさんの部屋に戻りベッドを調整しているとGさんがぽつりと言いました。

「とてもいいお医者さんだったねぇーでもいいお話ではなかったわぁ...私にとって」

冷たくて浮腫んだ手を握って、「何かあったらいつでもアラームを押してね。私達が見守るから」と言うと、しっかり手を握ったまま「ありがとう、ありがとう」とお礼。とは言ったものの、来週Gさんにまた会えるのかな。採血で失敗しても「悪いねぇ。大変だねぇ」と気遣ってくれるGさん。飲み込むこと自体大変なのに「OOとXXが食べたいなぁー」と言う。昨日来た甥っ子の奥さんがその一つを作って持ってきてくれると言ったけど、Gさんが最期に口にすることができるのかな?

シフト交代の時には眠ってしまっていて、声はかけなかったけど、Gさんが苦痛なく、穏やかに週末を過ごせることを願わずにはいれません。

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訪問看護実習終了

明日で訪問看護の実習が終わります。すでに最終審査も合格し安泰!!!いやぁー私の指導看護師が一番厳しかったんじゃ…???(Eさんは1週間の病欠後、腰の故障をかかえたまま復帰しました)

他のノルウェー人3人の女の子達は今日の遅番で終了らしいですが(口裏合わせてんじゃね??)、どう考えても数日サボったでしょ!??って子も。指導看護師のシフトに合わせていなければ、来てたかどうかなんて誰もチェックしないので…

訪問看護は車の免許がなければまず仕事にならないのですが、これまた他3人の女の子達は免許を持っている子が運転して一緒に利用者を巡回したようです。のけ者の私にはなんとEさんが特別【gåliste】なるものを作ってくれ、1日徒歩で巡回する日が設けられました。暖かく晴れた日で良かった☆この日を最後に雨+気温も下がりました。

実習最初の週から関わってきた利用者さんには感謝の気持ちを込めて、折り紙の鶴をプレゼントしました。Eさんには私のお得意八角形箱に抹茶キットカットを入れて明日あげる予定です。

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腐海に陥った足

実習の一環で1人の利用者について書く課題があります。

私が選んだ利用者さんは60代の糖尿病足病変持ちです。もともと血が滴ろうが、肉が見えようがあまり動揺はしませんが、この足病変の傷はさすがの私にもかなりグロテスクでした。足首にできた干しブドウほどの傷からばい菌が入り、今や脛の傷口20x10cm!!!傷の中心10x5cmはすでに壊死が進み黒い…そして傷周辺はというと、見事腐海に陥っています(ナウシカ通ならこの意味が分かるはずっ!!)今にもキノコでも生えてきそうなぐじゅぐじゅな部分もあれば、固い角質(鱗屑りんせつ)の部分もあり。何よりも瘴気ならぬ、臭いが強烈でマスクが必需品です。毎回、傷の手当てをするたびに私の中では大婆様が登場します。

指導看護師Eさんが病欠の今(はい、今週1週間病欠を取られましたっ!!)利用者の傷の経過を知っているのは私のみでして、ひとまず腐海が広がっていること、瘴気も強いことを報告。すると水曜日に外科で治療してもらったらしく、傷周辺のぐじゅぐじゅや角質は取り除かれ、臭いも和らいでいました。が…気になるのは新たな傷の拡大が見られること。しかもこれまたぐじゅぐじゅさん。いろんな菌が共存しているのが分かります=手袋【も】必需品です。

末梢神経障害があるせいか、痛みは特にないそう。でも人間(利用者)の体に対して言うのも失礼ですが、めっちゃ腐りかけてます!!オフィスに来ていたEさんに一応その旨を伝えると、即外科に連絡してこのままのケアでいいのかを確認していました。病院側は循環機能の検査結果を待って、新たな治療を考えるらしいです。

Eさん「このままだと切断は避けられない状態だと思うのよね。へたしたら敗血症よっ」と。回復の見込み薄し=青き衣をまとった人はやってこないのかぁ!??体を擦りむいたり切ったりすると、あれよあれよと傷口が小さくなって、かさぶたになるのが当たり前だと思っている私達。たかが干しブドウサイズの傷が足の切断につながるなんて、糖尿病恐ろしやっ!!

Eさんは先週に腰をおかしくして、1週間の病欠。中間審査にはちゃんと来てくれ、合格をくれました。例の車を降ろされ、一人で利用者を訪問することについては、大学の先生がそれとなーく言ってくれたそうです。【労働】80%【実習】20%で利用者に送り込んでいた感じ??

私達が巡回するリストに元看護師のおばあさんがいるのですが、なんとEさんは私をわざと一人で行かせて、その後そのおばあさんに連絡してどうだったかを確認したそう。Eさんは毎回自分の実習生を送り込んで、後でおばあさんに報告してもらっているそうです。おばあさん、Eさんとグルだったのねっ!!!でもそのおばあさん、どうやら「今まで送り込まれた学生の中で一番良かった」と言ってくれたそうで☆☆ほんの10分足らずの訪問で色々見抜くなんて、さすが何十年の経験を積んだ看護師さん!

実習も残すところ後2週間!!!最初はこれまた厳しい指導看護師にあたった…とブルーになりましたが、他の学生よりもしっかり指導してもらっていることは自分でも分かるので、ちょっとした試練だったんだと思っています。

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これでいいのか?

訪問看護の実習真っ只中です。

通常の実習は8-9週間ですが、今回は大学でBarneukeなるものが最後の週に入るため7週間。しかも7週目は秋休みであり、指導看護師の多くが休暇を取るということで、6週目で終わることになっています。そんなこんなで中間審査がもう来週…

訪問看護…看護師不足で大変なことになっています。私の指導看護師Eさんは最初の2週間こそ一緒に行動してくれましたが、ここ最近は「時間がない」「間に合わない」とかで私を利用者の家の前で車から降ろし、彼女自身は次の利用者の所へ行くということがしばしば。実習という名の労働状態…そう、病欠の看護師続出で人手が常に足りない状態なんです!!!

シャワーを浴びる手伝い、靴下を履かせる、薬をあげるとかいう簡単なお仕事ですが、それでも私がいなかったら回らないような巡回リストの作り方。Eさんも上司に対する文句たらたらです。現場を全然分かってない…

数日前は迎えに来てくれるというので外で30分待ち、携帯に連絡すると主要道路まで歩いて来いと言う…結局、主要道路でさらに待つことになり、1時間待ちぼうけ(涙)今日は朝8時から痴呆の進んだ男性のシャワー。耳は遠いし、理解度は落ちているしで、シャワーで私もびちょびちょ。そんな中、奥さんがもうヘルプは十分だからと解放してくれたものの、汗とシャワーで濡れた状態で秋の肌寒いお外で朝から待ちぼうけ…

同じ実習先で違う指導看護師を持つ学生3人と話すも、「私の指導看護師はそんなことしないよぉ!!!」と。明らかに実習を超えて【労働】に入ると同意してくれました。大学の担当の先生にひとまず今の状況を説明したメールを送りましたが、Eさんといざこざを起こしたくないのが本音。できれば残り3週間の実習を平和に終わらせたいのですが、これはEさんだけの問題だけじゃなく、そんなムチャな巡回リストを作る・許す上司の責任もあるわけで…

来週の中間審査、どうなることやら…

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実習第4弾:訪問看護

今週から実習最後から2番目である訪問看護が始まりました。

気が付けば3年生…上下関係がない国とはいえ、やはり当たり前のように【3年生なんだらか…】という暗黙の枕詞【できるわよね!??】が会話の中にちらつきます。いやいや、できないことメッチャ山ほどありますよ!!!尿道カテーテル挿入とか人形にしかやったことないし(抜くのは人間でも経験したけど…)胃瘻とか人工肛門なんて1-2回見たことあるかとかだし、進歩する医療機器の使い方だって分からないし…

訪問看護は地区ごとにステーションがあって、皆さん車でぐるぐる家々を回ります。その日にならないと訪問する利用者が分からず、しかも常に知っている利用者担当というわけでもないらしい。すべての情報はステーションが管理する携帯の中にあり、朝から皆さん必死にその日の利用者の情報を読みます。それぞれの病状に薬の種類、そして訪問看護で主に何をするのかなどを把握していきます。単に薬をあげるだけ、パンにバターとジャムを塗ってテーブルに置くだけの場合もあれば、ALSの男性をベットから椅子に移動、糖尿病の人の傷の処置、胃瘻の人に栄養剤注入もします。訪問看護は癌の自宅療養にも一躍買っているようです。目的はできるだけ居心地の良い家で(家族と)過ごすこと!!

もちろんお年寄りが多いわけでして、その方の家にあがると、【看護】なんてそっちのけで古い家具や装飾品に目が釘づけ!!!!まるでアンティークショップ!!!IKEA家具で彩られた家ばかりしか知らないので、興味津々です。ノルウェーの若い世代の家はほぼ白一色ですが、お年寄り世代は重厚な家具も多くて茶色系が多いです。ああ、この方達が亡くなるとFretexやFinn.noに古い思い出の品々が出回るんだろうなぁー

一人暮らしの老人も多く、掃除は行き届いているとは言えません。ちょっとゴミ屋敷化しているような家もあったし…でもこれもまたコミューネからお掃除のサービスが受けられるらしいです。

今日一番印象に残った訪問は40代の癌患者の女性。43で乳がんを発症し、47の今は骨にまで転移しているそうです。両親と一緒に住んでいて、なんと70代であろう父親はパーキンソン病を患ってるとか…(外で芝刈りをしておりましたが…)そして同じく70代であろう母親はとても気さくで明るい人。娘が家の中で大変な思いで歩いていても、私達と楽しそうに談話。放射線治療もした娘さんは髪もまばらで、生気のない目をしておりました。癌の娘さん本人が一番辛いだろうけど、娘に先に旅立たれるであろう母親はどんな思いで一緒に過ごしているのだろう?

そんなこんなであっというまの早番シフトが終了。今回の実習はいつもより短い7週間。すでに指導看護師から「来週からは少しずつできることをやっていってね」と言われました。不合格にならないよう頑張りたいと思います!!

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外れた人工股関節

整形外科での実習も残り後数日となり、最近は1人で患者さんを任されています。

申し送りの時に患者さんリストが配られるのですが、学生が優先的に担当したい患者さんを選ぶことができます。私が選ぶのは抗生物質の点滴がある患者さん!抜糸やドレンまたは膀胱留置カテーテル抜去も見逃せません。

今週2日間担当した89歳の女性Eさん、実は先週2回目の手術をしました。1回目の手術後の時も担当したのですが、術後10日目にして人工股関節が外れてしまったのです...しかももしかしたら私のせいだったのかも。その日、私は遅番でEさんを担当していたのですが、退院も近いということでEさんは自主リハビリに取り組んでいました。そしてベッドへ戻ろうとしたときに、足が上がらなくなりナースコールを押してきました。「足を自分でベッドに上げられなくなっちゃったから手伝ってくれる?」と言われ、ベッドに座っているEさんの足を号令とともに持ちあげました。すると「あーーー痛いっ!!!」とEさん。傷口が開いたかと思って確認するも、血が出ているようでもなく。しかもベッドに横になったEさんはそこまで痛がる様子もなかったので、もし何かあったらすぐナースコールをするよう伝えました。それから2回ほど痛みがあるとナースコールがあり、傷口の確認などをしたのですが問題はなく。指導看護師に伝えるも「術後10日目でしょーリハビリで動かなきゃいけないし、その痛みじゃない?後で確認してみるから」と優先順位は低く...「あのでも足もなんだか今動かせないみたいで...」ともごもご言ってみるものの、「後で痛み止めでもあげるから」と。すぐにでも確認してほしいんだけどなぁー

そして交代の時間...申し送りをして、さあ帰ろうと思ったら指導看護師さんが「あーEさんの人工股関節外れちゃってたみたい。今、外科医に電話したわ」と。私「...外れた?」「よくあることよ。外科医が確認して、運悪ければ再手術かな。早かれ遅かれ外れたのかもしれないから、別にアナタのせいじゃないわよ!気にしないで、ほらもう帰りなさい!!」と。

どよーん...それから実習は違う階になったりでEさんに会うことがなく、今週行くとすでに2回目の手術後でした。Eさんは私のことを覚えていないみたい。吐き気があって、食欲もなく、午前中はウトウト状態。それでも食事の時間、お薬の時間、バイタル測定の時間と出入りし、またナースコールで駆けつけて上下から出るもののお世話。家族がお見舞いに来ているようでもないので、なるべく居心地よい環境を作ろうと努力していました。するとEさん「アナタ、色々こまめに見てくれるのね。名前なんて言うの?」と聞いてきました。初めて聞くであろう日本語の名前。何度も繰り返し言いながら、「ステキな名前ねー辛抱強くて、気が利いて、アナタ偉いわぁー」と。患者さんに褒められるなんて、素直に嬉しい!!

それから、Eさんは理学療法士さんとリハビリで2回目の術後初めてお部屋の外へ。私も後ろに付いて2人のやり取りを聞いていると、Eさんが「私の担当さん、とても気が利くのよ。しかもステキな名前でね。えーっとなんて言ったけ。何ていう名前だったか忘れちゃったけど、とにかく良くしてくれるの」と。なんだか照れくさい。こういうとき、ノルウェー語でなんて言っていいものやら...へらへら笑いながらお礼しか言えない自分が悲しい。

今週はセミナーと祝日が入っているのでもうEさんに会うことはなく。来週くらいに退院かなぁ?実習とはいえ、オフの日もついつい患者さんのことを考えてしまいます。

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中間審査突破

整形外科での実習も半分が過ぎ、あっという間に中間審査がやってきました。

結果は特に大きな問題もなく突破♪♪言葉の問題はもちろん指摘されましたが、前回のように最終審査にまで大学の先生が乗り込んでくるほどの事態ではなく(最終審査は指導看護師のみが決める)ひと安心です。

大腿骨の手術で術前から退院まで担当した患者のUさんも無事3日で退院。Uさんに関するレポートもほぼ完成しつつあるので(ノル人の友達が文法をチェックしてくれる予定)実習後半はちょっとリラックスできます。しかもついこの前イースターで休みだったのに、5月も祝日が目白押し...未だに何のお休みなのか分からないまま過ごしています。

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緊急ダッシュ

Rom私の実習先の病棟は皆さん個室。

アームが付いたスクリーンではテレビ、ラジオ、ネットが使用可能。ナースコールもスクリーンに付いております。家族がお見舞いに来ても、ゆっくりお部屋でコーヒーを飲みながら寛げる&お泊りも可能という...素晴らしいっ!!!

といっても、入院期間はとても短く、皆さんあっという間に退院していきます。

引き継ぎの時に担当する患者さんを割り当てる仕組みになっており、ナースコールが鳴るたびに何号室かを確認。休憩時間をしっかりとるノル人でも、自分の担当の患者さんのナースコールがあるとさすがに食事を中断しております。

各部屋にはナースコール確認ボタンもあり、担当看護師が部屋に入るときはそれを押すようになっています。それと当時に【緊急ボタン】なるものもありまして、それを看護師が押すとその棟の看護師全員が猛ダッシュで駆けつけることになっているそう。押すボタンの仕組みは聞いてはいましたが、聞くだけでは「ふーん、緊急ねぇ...猛ダッシュねぇ...」といまいち実感がわかない。緊急とは患者さんの転倒や心停止らしいので、きっと実習中にはそんなことないだろうと思っていました。皆さん、主に膝や大腿骨の手術だし...

が、ある日遅番でもうすぐ引き継ぎっていうときに、聞きなれないアラームが!!看護師全員が5mほど走ったところで停止。どうやら間違えだったらしい。それにしても皆さん反射神経がいい!!

私の指導看護師Aさんはその日、前日に大腿骨の手術をしたおじいさんを担当しており、私もバイタルを測るついでに夕方ご挨拶。脈拍がちょっと高めだったものの、「今まで2回脳梗塞を起こしてよぉー」とお茶目に話すおじいさんでした。22時の交代前にAさんはお薬を渡しに再びHさんのお部屋に。そして今度はバイタルを測りに...すると...聞こえてくるのは「Hさん?Hさん?目を開けて!!どうしたの?」と指導看護師のAさんの声。それと同時にさっき鳴った緊急アラーム音が鳴り響く。近くにいた私も駆けつけると、Hさんは夕方会った時と同じように椅子に座ったまま意識がない状態。緊急ダッシュで駆けつけた看護師達がHさんをベッドに寝かせ、それと同時にバイタル測定器、抹消静脈内点滴、酸素マスク、心電図器の準備と手が空いている人に言いつける。学生の私達もあっちへ走り、こっちへ走り...そうこうしているうちに3人のお医者さんも駆けつけて、Hさんの部屋には10人近くがすし詰め状態。

意識こそあるものの、Hさんは錯乱状態でコードというコードを引っ張る。指導看護師Aさんによると薬をあげに行ったときは普通だったと。その10分後、バイタルを測りに戻るともう意識がなかったらしい。胸が痛いというので、心臓外科医が心電図を測ってみるものの、これといった問題は見つからず。バイタル測定器の近くにいた私は定期的に脈拍、血圧、酸素飽和度をチェック。とにかく脈拍が高い!!脳梗塞かなぁ...?

2日後に退院予定だったHさんは、状態が落ち着いた時点でそのまま精密検査へ運ばれて行きました。その後、診断が出ないまま安定した状態が1-2日あったそうですが、違う病棟で転倒したそう。

ないだろうと思っていた緊急事態を実習中に体験できましたが、Hさんの回復を祈るばかりです。

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手術見学の日

整形外科での実習はほとんどが術後の患者さんの経過観察ですが、先週は術前の診療、今日は手術見学が入りました。毎回実習中に課題があり、今回の実習では1人の患者さんを術前から観察し、記録を提出しなければいけません。

日本じゃ多分手術当日に患者さんがやってくるなんてないと思うのですが、ここでは普通に手術日の朝到着。前もって食事を抜くこと、シャワーを浴びることなど必要な情報は伝えられていますが、日本人的感覚だと前日に病院に来て手術に備える方がいいような...(医療費削減策かなぁ?)しかも患者本人が、手術する足に印を付けてくるという!!!(←間違った足を手術することは避けられるけど...)

私の患者さんは70代女性Uさん、大腿骨の手術。整形外科の手術患者1号は8時には手術準備室へ運ばなければいけなくて忙しいので、10時に運ぶことになる2号さんを選択。同じシフトで動く学生のSは同じく2号さんで膝の手術に入りました。

私の患者さんは心臓移植を受け、しかも子宮がんの手術もしている強者。が、なんせ血管が細いっっ!!!採血するよう頼まれて、初めて1人で行うも、血が採れない(涙)泣く泣く他の看護師さんにヘルプを頼むも、その看護師さんもダメ...看護師がさらにベテラン看護師に頼みようやく採血完了。その後、手術準備室では麻酔医と麻酔専門の看護師を泣かせておりました。刺した針数知れず...私が特別下手だったわけではなかったのね(ホッ!!)

私自身、手術は3回経験していますが、すべて全身麻酔。今回手術したUさんは脊椎麻酔。針こそ細いものの、背中に注射だなんて痛そう...しかもこれまた針が入らず麻酔医手こずる。細い針が背中を出たり入ったり。太ったUさんが頑張って背中を丸めるも効果なし。最後には他の麻酔医を呼ぶ羽目に。せっかく入れた抹消静脈カテーテルも途中で点滴が止まったりしてやり直しと、手術前からてんやわんや。

image-1実際の手術時間は90分。今の時代、手術器具も洗練されているせいか、そこまで血や骨片が飛び散るようなこともなく、あっという間に大腿骨頭を取り出し、人工股関節を入れてしまいました。取り出された骨頭は軟骨がすり減ってなくなっていました。脊椎麻酔なのでUさんの意識はあるものの、薬で朦朧状態。大腿骨をがんがん叩こうが、ドリルで削られようが、足をあらぬ方向へ曲げられようが、半分寝ている状態でした。私は90分、カーテンで仕切られた上半身側から顔を出して手術を見学していました。もちろん皆さん私より断然背が高く、手術台も高いので、用意してもらったステップに乗っておりました(笑)途中、肉片が飛んできて、一瞬外科医も「はっ」と私の方を見ましたが、後10cmのところで仕切りカーテンに引っかかってひと安心。もしあれが顔にピョッと付こうものなら、私でもちょっと卒倒したかもしれません。

術後は日本で言うICUに移動。でもここにいるのは2時間ほどで、安定していればそのまま病棟へ運ばれます。(全員個室です!!)Uさんはまだ病棟に戻ってはいませんでしたが、交代の時間になったので私は退散しました。予定では3日後の金曜日に退院です。明日から3日間、病棟でUさんの経過観察をします。

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イースター休暇突入

ノルウェーはとにかく休みが多い!!母親に電話するたび、「また休暇?ノルウェー人っていつ働いてるの?」と言われるほどです。

看護実習も3週目に入ったところですが、10日間のイースター休暇に突入!ずっと遅番が続き、街にもスーパーにも1週間ほど行く機会がなく、今日久しぶりに街のスーパーに立ち寄ると人が少ない...16時台の仕事後のお買い物ラッシュなはずなのに閑散としていました。もうみんな旅立ってしまったのか!???イースターの安売りのチョコレートはほぼ完売状態(涙)

整形外科での実習ですが、どうにかこうにかやっています。学生2人に指導看護師が付いてくれ、まずは指導看護師が色々やり方を見せてくれ、その後私達が試すという形を取っています。一緒にシフトをともにする学生のSが試すのを観察するのはとても勉強になります。自分がいざやっていると、急に頭が真っ白になったりして、なかなか客観的に自分の行動を確認できません。Sがやるのを見ることによって、私もいい復習になるし、なぜか間違えもすぐ分かるんですよね(笑)自分の時は舞い上がってて、平気で同じ間違えをするくせにです!

実習最初の老人ホームは看護というよりほぼ介護。そして精神科でもなんだか時間を持て余すことが多く...今の実習はというと、とにかく忙しいっっ!患者の入れ替わりは激しいし、色んな薬の名前は出てくるし、採血に抗生物質や麻酔投与と、やっていることが私が思い描く【看護師】です。主に背骨、大腿骨、膝の手術なので、術後の痛みに苦しむ患者さん、傷口がうまくふさがらない患者さんと色々です。

実習のたびに心配なのがノルウェー語なわけですが、やはりすべてのやり取りを理解できるわけではなく...逃している情報がたくさんあるわけです。キーワードを拾って、後でこそっとSに聞いたりするのですが、「あーなんかそんな話してたけど、よく私も分からなかった」と。ああ...言葉の問題だけじゃないのね...いくら母国語だってすべての情報を聞き取って理解するのは難しいわけです。

一番緊張するのは患者さんとのやり取り。痛みに苦しんでいる患者さんにリピートして貰うのはかなり気が引けます。今のところ、大きな間違えはしていませんが、傷口から流血...看護師から「XXXXとYYYYとZZZの大きいのを数枚!!後、AAAも余分に持ってきて!!!」なんて言われた日にゃ、何が何で、それがどこにあるのかさえ誰にも聞けやしない...状態に陥るわけです。なので、とにかく状況を色々見て、どんな器具でどんな処置が必要か、それがどこからやってくるかを確認。単語が理解できなくても、状況判断で「あーきっとYYYYが必要なんだ」と取りに行けるようにしています。

後、毎日の看護記録入力も苦手。指導看護師が横で、追加入力しなければいけない情報を言ってくれるのですが、聞き取れない...単語の意味が分からない...そしてスペルも分からない。薬の名前なんかが入ると、1文すべて頭を素通りしていきます。でも言葉の問題は常々伝えてあるので、今のところは指導看護師とSがフォローしてくれます。

「一番怖いのは分かったふりをして間違えを犯すこと。だから分からないことはちゃんと訊いて。確認して。」と言われているので、そうしています。でもやっぱり分からないと凹む。

10日間の休暇は、老人ホームでのバイトとポーランド旅行に費やします。バイトのシフトを去年の10月の時点で申請しなければいけなかったので、半年も前に2泊3日のクラコフ旅行を計画しました。航空券とホテルで2万2千円!!前回行った時と同じホテルに泊まることにして、ストレスフリーにしています。久しぶりの海外旅行です♪♪

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下半身不随という現実

休みを挟んで実習2日目、2人目の指導看護師Bさんに付きました。Aさんよりも若いっ!そして同僚とのおしゃべりも長いっ!

この日は患者さん2人を担当。が、1人は痛み止めの種類を変えて午後退院することに。背骨の手術をしたらしいけど、傷口こそ綺麗なものの、20cmに及ぶ傷に黒い糸がピンピン出たまま退院です...もう1人は朝の回診後、脳神経外科へ移動となりました。へぇーこんな手術をした患者さんなんだぁと申し送りで知って、挨拶&お薬後、いなくなってしまうという...

初日は膝や大腿骨と、まあ治る患者さんを担当しましたが、今回脳神経外科へ移動となった患者さんの状態はかなりショックでした。私と同じ年の男性。申し送りでは「スノーモービルによる事故で、スウェーデンで手術。脊椎損傷。胸から下の感覚なし」とありました。実際挨拶をしに部屋へ入ると、とても明るくて、自ら事故による怪我を説明してくれました。

「毎年恒例のヤロ―の旅行でさ。スノーモービルで突っ走てたわけよ。でも途中でコントロールを失って木に激突さ。場所から言ってスウェーデンの病院が近かったからそっちに運ばれ、でもそこはいっぱいと言われ、ノルウェーの病院に運ばれ、そこもだめで、またスウェーデンの違う病院に運ばれて、やっと手術してもらったんだ。(で、手術後、家があるこの街の病院に転院してきたという)」

術後10日、腕は動くけれど、下半身はまるで彼の鍛えられた体の一部ではないように固まったまま。尿道カテーテルもついたまま。Bさんが手際よく体を拭いてあげ、着替えさせる。部屋を出た後、「朝食後、浣腸して排便を促すから」と準備を始める(結局、脳神経外科に移動になったのでしなかった)。レントゲンを撮りに行くときも、もちろんベッドごと移動。パソコン画面に映った背骨にはいくつものボルトが映っていました。担当医がレントゲンをチェックして、移動が決まったわけですが、「脊椎損傷」とあの明るい患者さんが結びつかず、パソコンに入力している担当医に「あの...彼は歩けるようになるんですか?」と訊いてみた。

「いやー無理だよ。脊椎損傷だからね。これから数か月入院してリハビリしても無理かな。」

毎年恒例のヤロ―だけの旅行...たった一瞬コントロールを失ったスノーモービルで、一生車椅子生活なんだ(損傷位置からしたら、車椅子にも長く座れないかもしれない)。仕事、住まい、これからの生活はどうするんだろう?ノルウェーの社会保障制度でうまく暮らしていけるのかなぁ...同じ年だから余計感情移入してしまいました。しかも最近パートナーと別れたばかり。小学生の息子2人がいるという...他人のことながら、さらに勝手に落ち込んでしまいました。

脳神経外科へもベッドで移動。移動中も指導看護師と明るくおしゃべり。(学生の私達2人は荷物持ち)出迎えてくれたのは年配の看護師さん。「あら、いらっしゃい!移動ご苦労様!私、ここの科の看護師よ。そして彼の母親なの!」と!!!!!ええええええええええっっ!?????脳神経外科の看護師さんが母親...なんだかとても皮肉というか...それとも頼もしいというべきか...

離婚したばかり、しかも下半身不随になった息子を持つ看護師の母親...これまた勝手に感情移入して呆然。私が当事者だったら、現実を受け入れられなくてショック状態でいるような気がするけどな。

この日は勝手な感情移入で精神的にグッタリ。ジムに行く予定が家でお昼寝してしまいました。

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実習第3弾:整形外科

今週から3つ目の実習が始まりました。先学期、精神科に行った生徒全員が外科の実習に進みます。なので、皆病院での実習は初めて。私が選んだ整形外科には私の他に5人の学生がいます。5人の学生のうち、4人は高校出たてのノル人の女の子達、そしてもう1人は1年の時からずっと一緒のスタディグループにいる50代のノル人男性。2人の指導看護師に2人の学生が付く形で、これから8週間を過ごします。私と一緒の指導看護師を持つのは初々しい北ノルウェーから来た女の子。これから常に同じシフトで動くので、仲良くすること必至です。大学でもまた違う担当の先生が付くことになっており、精神科の時の先生より感じは良さそう(ホッ!!)

整形外科は四肢および脊椎疾患や外傷を中心に、骨・関節・筋肉を扱う分野です。初日の昨日、入院患者さんを見た限り、やはりお年寄り(75歳以上)がダントツです。そして全員大腿骨か膝の手術。ノルウェーでは通常の手術後、3日ー4日で退院なんてざらなので、昨日会った人達に来週会うことはありません…日本だったら2-3週間(抜糸するまで)は入院できるんじゃないのかなぁ...

担当看護師さんのAさん(女性)はさずが病院で働く看護師...歩きながら話すし、話すスピードもハンパない(涙)ナースコールが鳴ってる中、話すから余計聞き取れない…申し送りも、省略系単語がいっぱいで、意味不明の文章です。初日はAさんが担当する3人の患者さんの術後経過を把握し、バイタルを測り、お薬を配って終わりました。学校ではたった1回しか人間の腕に打たせてもらえなかった皮下注射(オレンジには嫌というほど打ったけど)も、「はい、これインスリンね」と渡され冷や汗...打つのは難しくはありません。ただ学生同士ではなく患者さんということで、緊張度はかなりアップします。早く採血もしてみたいなぁ(これは学校ですらやっていないという...)

Aさんは色々説明しながらも、「この薬は何の薬か分かる?」「尿の色が濃いということは何を意味する?」など質問をばんばんしてきます。理解度のテンポが遅い私はどうしても一緒にいるノル人学生に遅れを取ってしまう。すると目ざといAさんは私を名指しして質問...あわわわわぁぁ...今日が実習オフ日で良かった!!

まだもう一人の指導看護師には会っていませんが、これからの8週間学ぶこと盛りだくさんです。

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実習終了

中間審査でダメ出しオンパレードを被って数週間。あっという間に最終審査が来てしまいました。中間審査で私のノルウェー語力と看護知識に疑問を持った大学の先生がわざわざお出まし。今回は先生からのお手紙に衝撃を受けた指導看護師のAさん(男性ですが育休中)とKさん(最近病欠から復帰したばかり)がミーティングに出席してくれました。

実習はどうにか合格。大学の先生は相変わらず、私のノルウェー語力に不満があるらしく「患者さんと会話できてるの?」「スタッフの人達とのやりとりは円滑にできてるの?」「グループでのディスカッションについていけてるの?」と…AさんとKさんは「これといって大きな問題はありませんでしたけど…」とサポートしてくれました。もちろん、ノルウェー人の看護学生に比べたら見劣りするのは当たり前です。それでも他の面でカバーできてる所もある!と頑張ってアピール。最後まで不満そうな先生をよそに、どうにか合格をもらいました。

実習後半は患者さんと3000ピースのパズルにはまってしまい、時間があれば没頭…枠作りから、色分けと楽しいことこの上なしでした。1つは完成したのですが、新しく作り始めたのは中途半端に…患者さんとある程度の距離を取らなきゃいけないのは分かっているのですが、ついついパズルを通じて一体感が…さようならを言うのはちょっと寂しかったです。

実習が終わって【クリスマス休暇!!】ならいいのですが、私には解剖学&生理学の再試験が待っています。1年前、ノルウェー語の単語を暗記するだけで終わった看護学最初の試験。今回は頑張って成績を上げたいと思っています。

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ダメ出しのオンパレード

余裕だと思っていた精神科での実習。ここにきて、とっても危うくなってしまいました。

先週、優しい指導看護師さんに3人目の赤ちゃんが生まれ産休へ(ノルウェーは男性も2週間お休み)。中間審査は看護師さん不在、大学の先生との2人のミーティングになってしまいました。前もって評価書類は書いてもらっていたのですが、大学の先生、眉間に皺を寄せて「何これ?全然評価になってないじゃない!!時間通りに来た?そんなこと全然評価の対象じゃないし!!はっ?患者とうまくやってる?アナタについてこれっぽっちも書かれてない!!」と激怒。「こんなんじゃ、アナタが実習で何をしてきたか分かりゃしない!!」

数行しか書かれていない評価書を激しくバラバラめくり、ため息をつく先生。びびる私…

「自分への評価は書いたの??」と先生。「評価?書く…べきだったんですか?(いや、そんなこと聞かされてないけど…)」さらに機嫌が悪くなる先生。そしてまたため息…

「あああーじゃあ、いいわ。この場で答えてくれれば!!」と質問をまくしたてる先生、ところどころ質問さえも聞き取れなくてしどろもどろに答える私。血眼で次々に質問してくるので、いったい何を答えていいのか分からない。30分の拷問は2ページにわたる指導看護師へのクレームで終わりました(涙)

内容はと言えば、この学生のコミュニケーション能力にかなりの疑問有り。指導看護師はもっと注意深く評価するべし。質問の意味が分かっていないのか、質問に対する知識がないのか、今の段階での能力に問題あり。実習後の最終評価は指導看護師に委ねられるが、今回の場合、私も評価に参加する責任あり。あわわわわぁぁぁぁ(涙)

一生懸命答えたつもりなのに、その答えは彼女に理解されていなかったらしく、クレームにはところどころ私が疑問に思うところも。産休中のAさんがいてくれたら、きっと色々フォローしてくれただろうに、一人では無力でした。先生が指摘したことに対し、「あっそれはやったことがあります」と言っても、評価書類に書かれてないと一蹴り。このクレームを新しい指導看護師Kさんと産休中の看護師Aさんに渡すように言われました。Aさんはともかく、Kさんはついこの前まで病欠を取っていたので、まだ知り合って3日。これまでの数週間を知りません。このクレームを読んだら、嫌な学生を押し付けられたなと思っちゃうんじゃないかと気が重いです。金曜日の夜でしたが、生まれたばかりの赤ちゃんを抱えるAさんに連絡。すると「大丈夫!ちゃんと合格できるように最終審査のミーティングには来るから!」と。あううぅぅ優しい…

この厳しい大学の先生は精神科病棟専門。しかも重い精神病患者を担当してきたのか、質問も自殺願望の患者やら隔離治療など、私が実習先でさえ聞かないことばかり…精神病の講義も担当したやり手の先生ではあるのですが、とにかく「躁」状態とでもいうのか、エネルギーに満ち溢れていて、話すときも唾を撒き散らさんばかり、そして机をバンバン叩く。私、そういう人ちょっと苦手なんですけど…それはAさんも同じだったらしく、最初の面談の時にびっくりしたようです。面談後、落ち込む私に(この時も言葉の問題を指摘された)「なんか、すごい先生だね…大丈夫だよ。君はちゃんとうまくやってるから。言われたこと気にしないで!」と慰めてくれました。

その言葉を鵜呑みした私も悪かったのかも…実際問題、聞き取りはともかく、何かを説明することや表現することはかなり苦手。「はっ?」って聞き返された日にゃ、もう怖気づいて、さっさとこの場をやり過ごさなければ!!と焦ります。いつも前置詞に不安があります。

「病院勤務になったら、それこそみんな急いでるから早く話すし、素早く理解して、患者さんとのやり取りをスムーズに行わなきゃいけないのよ!!!」これ、前回の実習の時の担当の先生にも言われました。コミュニケーション力、当たり前ですがノルウェー語力は大切です。でもノルウェー人と対等な語学力はきっと一生かかっても身につかないだろうし、そこを毎回指摘されても…しかもちょっとした方言の違いで私には違う言語に聞こえるんです(涙)

そんなうだうだ気分の週末ではありますが、この数週間はまっていたものがあります!なんと編み物☆実習先で気になる患者さんが編み物を黙々としていて、交流のきっかけでもと思って始めてみたのですが、はまってしまいました!!そしてその患者さんとも話せる仲に♪♪もちろん、大学の先生には言っていません。「はぁ?実習中に編み物?」って落雷にあいそうなので…もちろんAさんは理解を示してくれました。

実習中は実習先の編み物セットを使って適当に編んでいますが、家ではスリッパを完成させました。

そしてただ今はまっている食べ物:柿(スペイン産)今年は豊作だったのか安い!!3個で130円です☆p1120393

今年は寒くなるのかな?すでに何度か積雪がありました。

p1120388
 
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親切な看護師さん

実習が始まって3週目に入りました。11月3日に初雪が降り、マイナスの世界のため歩道はアイスリンクと化しております。

精神科の実習は色んな活動があるとは聞いていましたが、毎朝10時の散歩が辛い…指導をしてくれる看護師のAさんがお散歩担当になると、もちろん実習生の私も一緒に行くことになります。まだ陽が昇ってない薄暗い中、雪と氷の森を歩くなんてもう修行僧の域ではないですかっ!?足元に120%神経が行っているので、会話に集中できないし、何を話しているかさえ聞き取れない…何よりも寒いよぉーーー

まだ2度目の実習なので、ついつい最初の悲惨だった老人ホームでの実習と比べてしまうのですが、今回の担当看護師Aさん(男性)はとても親切です!!何をするにも、どこに行くにもちゃんと私に一言知らせてくれるので、待ちぼうけ感やほったらかされ感はなく。患者さんとの個人的なミーティングでも、私が参加しても大丈夫かなど、ちゃんと患者さんに聞いてくれるので安心できます。積極的に会話に参加することはないけれど、皆の会話を聞いているだけでとても勉強になり、そして脳の疲労度がとんでもないです。毎日、帰りのバスでは爆睡…毎日チームで患者さん数人を担当するのですが、メンバーの皆が親切で色々教えてくれます。老人ホームでの実習はほぼ女の世界で、微妙に世代と人種による軋轢みたいのを感じました。今の実習先は男性がいるせいか女の世界の汚さが感じられません。

が、やはり精神科…色々あります…

最初の週末は患者さんが一時帰宅中に自殺。旦那さんもいて、男の子2人を育てている女性でした。一時帰宅許可をもらうにはちゃんと精神科医とミーティングをするのですが、それでもこういうことは避けられないというか、時々起こってしまうそうです。

実習中は指導看護師が担当する患者さんと必然的に会うことが多くなるのですが、Aさんにはこの精神医学センター外に患者さんが一人います。車で10分の所で一人暮らしをしている女性。最初その女性の話を聞いた時は、自分のノルウェー語力を疑うほど本当の話か信じられませんでした。自傷行為はよく聞く話ですが、なんとその女性は自分でお腹を切り裂いて、内臓を引き出したことが何度もあるとか。しかも年齢はまだ23歳。Aさんは週に3回、その女性と面会します。皆の話にかなり恐れおののいていたのですが、「彼女に実習生を連れてきていいか聞いたらOKがでたよ」とAさん。そう言われちゃ、一緒に行かないわけにはいきません。

そんな残酷なことを自分にできる女性って…と会うことがとても不安だったのですが、アパートから出てきた女性はとっても可愛い女の子でびっくりしました。3人でモールに行き、彼女はファンデーションを探し始めました。男性のAさんは助言ができず…私が一緒に値段や色を見ました。「ファンデの色はちょっと暗めを選ばないと、私青白く見えちゃうんだ」と、手に試し塗り。無邪気に笑うその子の手首には数多くの傷が残っていました。そして手の甲には煙草を押し付けた跡のような深い傷。Aさん曰く、ここまで残酷なことをしてきて、日常生活ができるようになった患者は珍しいと。その子の体の傷を想像しただけで、心が痛みます。

実習生にもこうやって色々教えてくれて、体験させてくれるAさんにはとても感謝です。まだ後5週間続く実習ですが気を引き締めて頑張りたいと思います。

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実習第2弾:精神科

授業づくめだった2学期も後半に差し掛かり、ついに2回目の実習が始まりました。

1年目は250人の学生皆が老人ホームでの実習を経験しましたが、2年目からはグループに分かれ、最終的には学生皆がすべての科を回れるようになっています。私の実習先は精神科…

精神病関係の授業を受けているだけで何だか暗くなるのに、実際そんな患者さんと8週間過ごすだなんて不安でいっぱい。しかも今回「も」くじ運が悪く、実習先がついに市外になってしまいました。バスで1時間ちょっと…日本では当たり前に1時間半かけて通勤していたのに、ここでのまったり生活に慣れ過ぎて「通勤に1時間以上よぉぉ(涙)」と嘆く私。でもお引越ししなきゃいけないよりマシです。学生によっては実習先が通える距離ではなく、9週間お引越しを余儀なくされる人もいるのです。もちろん、大学から家賃の補助やらが出るらしいですが…

ちなみに訪問看護の実習ではなんと選択肢にスペインがあるらしいです!!!!老後をスペインのリゾート地で過ごすノルウェー人のためにそのようなサービスがあるらしいですが、羨ましい限りです。実習というより半分バケーションじゃないですかっ!!

今週から実習が始まったわけですが、今日がほぼ初日(金曜なのに…)。精神科と言っても、別棟が病院に隣接しており「地域精神医学センター」と呼ばれています。同じ実習先にノルウェー人の女の子2人がいて、水曜日に一緒に挨拶に行ったのですが、私の看護指導をしてくれる男性Aさんが木曜日はお休みをとっていたので、私もお休みに…今日、学生2人はオフの日らしく私1人でした。

不安…かなり不安…2人の学生はいないし、しかも担当のAさんは午前中いないと言うし…変わりに男性Bさんが午前中は面倒を見てくれるという。(精神病棟は男性の比率高し!)朝8時からミーティング。入所している15人の患者さんについてやり取りが行われる。その後、2つのチームに分かれてさらにミーティング。ただただBさんの後を追うばかり。ちょっとするとBさんが小さなお部屋から手招きをする。「???なんだろう??」そこはなんとお薬のお部屋。患者さんが1日3-4回お薬をもらいに来る所なのです。Bさんが親切にファイルや薬の場所を見せてくれ、どう管理しているかも教えてくれる。バイト先の老人ホームでさえ、薬を扱うチャンスをくれたことがないのに、なんと一通り見せてくれた後に「じゃあ、次の患者さんの薬をあげてみよう!」と…

超緊張!!!!患者さんの名前を確認し、どの薬を飲んでいるかを本人に確認し、追加の薬が欲しければそれもチェック。ファイルを開き、パソコンに登録し、残りの薬を数え…正直言ってパニック!!!患者さんの方が自分の薬に詳しいので、「○○っていう薬よ!!」と私の読み間違えを正す(涙)目の前にいる患者さんから「まだー!?」みたいな態度を取られると余計もたつく(号泣)なんでこんな難しい名前の薬飲んでるのぉー!???

それが終わると今度は患者さんの情報入力をするシステムのお勉強。これをクリックして、あれをクリックして…とあわわわわぁぁぁぁ状態。前回の老人ホームでの実習中は結局1度もシステムについて学ぶ機会がなく…それを考えると今回の実習はとても丁寧に色々教えてもらっている気がします。実習先、担当看護師によって色々違うもんだなぁとすでに実感。

時間があるとリビングに行って、特に話しかけるわけでもなく場所を共有。私の存在に気づいてもらって、慣れてもらうためらしいです。でも実習生の身分、新聞を優雅に読むわけにもいかないし、スマホなんてもってのほかだし、ちょっと手持ち無沙汰…患者さんも特に誰かと話したくているわけでもないみたいだしなぁ…どう接していいか分からないし、どんな会話をしたらいいかも分からない…実際そこで働いている人達でさえ、リビングで数独やら編み物をしてるので、それこそ本当にそこにいるだけでいいのかなぁ…

ランチ後はMindfullnessというアクティビティに参加。「思考」とはのお話に始まり、横になって瞑想。私、瞑想中寝入ってしまいました。思考完全ストップです(笑)

そこで知り合った患者さんがやけに日本に興味を持ってくれ、その後リビングで談話。リビングで時間を過ごして、徐々に患者さんと話せるようになればいいと言っていた担当看護師のAさんも驚いていました。その患者さん曰く、「実習で学生はいっぱい来るけど、誰も話しかけてはくれないよ」と。話している限り、精神を病んでいる風には見えないけどなぁ…どんな症状を持っている人なんだろう?

実習先が市外なのでバスの時間などを考えると1日7時間半労働はかなり無理がある…それを実習先が決まった時からとても心配していたのですが、早番は8-15時まで、遅番は15-21時半まででいいと♪♪♪なんて理解ある担当看護師さん!!!!

今年の秋は3週間連続の晴天でオーロラも何度も観測できたのですが、ついにその紅葉の季節も終わりを迎えました。小さな嵐があっという間に葉っぱを散らせてしまいました。そして今週末から冬時間に突入です。

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