二十歳で人工肛門

内科実習の第1週目が終わりました。今回の指導看護師Kさんは消化器内科数十年の経験を持つ50代の女性です。

実習で絶対聞かれる質問【今、2年生?それとも3年生?】うーん...ビミョウだ...患者さんには3年生とだけ伝えますが、病棟の看護師達にはちゃんと最後の実習の取り直しであることを言っています。Kさんにはもちろん主に【言葉の問題】が原因で不合格になったことを話しました。Kさんがどれだけ【言葉】に重点を置くか初日からドキドキだったのですが、実習2日目に【本当に言葉が問題だったの?私には全く何が問題なのか分からないんだけど...】と。嬉しい!!!でもまだ後7週間あるし、ボロが出るかもしれない...

消化器内科はそれこそ食道から肛門までの器官に問題がある患者さん達が入院しています。ベッドが空いていれば、違う科に行くはずであろう患者さんも運ばれてきます。

yjimage今週2日間担当したのは後数日で20歳になろうという女性。クローン病を発症し、抗生物質投与の甲斐もなく、大腸がほぼ機能していない状態になり、急遽大腸摘出手術そして人工肛門をつけることになりました。教科書でさわりをやったくらいの難病【クローン病】、こんなに若い女性がなるんだとびっくりしました。お父さんが泊りがけで看病していましたが、もちろん2人とも急な展開にショックを隠し切れない様子でした。人工肛門の説明は専門の看護師さんがやったそうです。明日には大腸摘出手術&人工肛門になるってどんな気持ちだろう...病院側はさっさと人工肛門を設置する場所を見つけ、彼女のお腹にXを書いておりました。

普通に色んなものを食べて、下から出てくるのが当たり前の日常が、どれだけミラクルなのかを考えさせられる病棟です。消化器官に問題があると、食事制限がつきものになってきます。運ばれて来る晩御飯は、減塩食、グルテンフリー、流動食などなど細かに分かれていて、患者さんリストと睨めっこ。

消化器内科では抗生物質などの点滴も多く、老人病棟では全く練習できなかった抹消静脈カテーテルや中心静脈カテーテルの経験も積めそうです。職場環境も和気あいあいとしており、今回こそ実習を乗り切れそうな気がします。新しい専門を学べるチャンスとして、頑張りたいと思います☆

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