日本の看護師免許でノルウェーで働くには

２０２３年９月更新

このブログを始めてから、時々頂く質問。

【日本の看護師免許を持っていますが、ノルウェーで働くにはどうすればいいですか？】

私自身は日本の看護免許を持っておらず、ノルウェーで看護大学を卒業したので、ＥＵ外の看護師免許でノルウェーで働くことに対してあまり知りません。ただ日本の看護師免許をノルウェーの免許に【書き換える】ことはできないのはご承知の通り。いくらノルウェー語ができても、日本の免許の証明書だけでは残念ながらノルウェーで【看護師】としては働けません。じゃあ、どうすれば看護師として働けるのか．．．？せっかく質問を頂いたので、私も気になって調べてみました。

ー承認プロセスー

日本の看護師免許保持者がノルウェーで承認を受けるには保健局（Helsedirektoratet）を通すことになります。承認プロセスは２段階にに分かれており、まずは日本の看護教育がノルウェーの教育と同等かどうかの審査を申請しなければいけません（申請の仕方はこちら）。この最初の審査ですでに平均１１か月かかるのだそう．．．教育が同等であると評価された申請者のみが、ノルウェー保健局から次の段階に進むことができるお知らせを受け取ります。【同等の教育】と評価されても、道のりは長く、下記の項目を証明しなければいけません。

1. ノルウェー語能力（B２レベルまたはベルゲンテストなど）
2. nasjonale fagのコースの修了＆合格
3. legemiddelhåndteringのコースを修了＆合格
4. fagprøveのコースを修了＆合格

日本の看護教育では多分この２段階目に進むと思うのですが、１－４のコースや試験を個人で制覇していくとなるとかなりの労力とお金がかかる模様。金銭的にどれくらいかかるのか、ささっと調べてみると．．．２０２２年のデータだと４１０５０クローネ（５５万４千円）！！

1. ノルウェー語能力試験（筆記・口答）３６５０クローネ（４万９千円）
2. nasjonale fagのコース　１５９００クローネ（２１万４千円）
3. legemiddelhåndteringのコース　９６００クローネ（１２万９千円）
4. fagprøveのコース　１１９００クローネ（１６万円）

ノルウェー語の試験は別として、個人で２－４を取得する方法はあまり賢い選択ではなさそう．．．

ー補完教育プログラムー

２年前まではOsloＭetが唯一、ＥＵ圏外の看護師免許を持つ人に補完教育プログラムを提供していました。このプログラムでは２－４の項目を１年半でカバーしていたのです。ただ問題はパートタイムだったこと。ノルウェーで学生ビザを申請する場合は【フルタイム】でなければいけません。大学のプログラムであれば、学費はほぼ無料なので嬉しい限りじゃん！と思ったのですが、学生ビザが取得できないので、日本から申し込むことはできず。

しかーし．．．

最近確認してみると、OsloMetのプログラムが変わってる．．．その名も【Kompletterende utdanning for sykepleiere med fluktbakgrunn】。補完教育プログラム自体が難民出身者を対象にしたものになっているのです。空きがあれば難民出身外の人も入れるらしい。しかも現在はフルタイムで１年のプログラムとなっています。ということは．．．保健局から承認を得られれば、このプログラムに申し込め、しかも学生ビザの申請も可能なのでしょうか？ただですね、４０人枠にどれだけの空きがでるのか．．．という疑問が。シリア、エリトリア、アフガニスタン、ウクライナなどの難民出身者が優先されるとなると、日本人にどれだけの可能性があるかは想像できます。

現在、OsloMet以外での大学でもKompletterende utdanning for sykepleiere（看護師の補完教育）を提供しています。ただすべてパートタイムなので、ビザの関係上、日本からの【留学＆移住】は無理そうです。すでに結婚などで滞在ビザがある人に限られてしまいます。

• NTNU（トロンハイム・１年半）
• Vitenskapelig høgskole i Oslo（オスロ・２年・私立なので授業料が別途必要）
• Høgskulen på Vestlandet （ベルゲン・２年）

ーどうしても看護師としてノルウェーで働きたい？ー

どうしても、どうしても、日本からノルウェーへ移住したい＆看護師として働きたいというのであれば、それこそノルウェーの看護学部（３年）に入るのが一番の近道かと思われます。フルタイムなので、学生ビザの申請に問題はありません。３年間学費はほぼ無料です（注）。もちろん、この場合もノルウェー語能力（Ｂ２レベルまたはベルゲンテスト）が必要となります。そして１７０万円ほどの貯金証明も毎年必要です。ここ最近は看護学の競争率がとても高いので主要都市は避けるのをお勧めします。

３年間も勉強なんて無理と言う場合は、ひとまず【准看】としてノルウェーで働くという手段もあります。ＥＵ外の看護師免許は基本【准看】扱いとなっているようですが、これも保健局に申請してみなければ分かりません。申請に関する詳細はこちら。【准看】は老人ホームや訪問看護で需要があります。でも看護師に比べたらなかなか正規職を得る（労働ビザを取得する）のは難しいのが現実です。

ノルウェーで看護師として認められれば、仕事はすぐ見つかる＆労働ビザも取得できます。しかしながら、肝心の【看護師】の承認までの道のりが険しい．．．すでに結婚などでノルウェーの滞在許可証を持っていれば選択肢が広がるのですが。

（注）：ノルウェーは世界でも珍しく、外国人に対する授業料もほぼ無料の国でした。しかし、交換留学生以外の外国人には授業料を課す方向に進んでいます。

→２０２３年秋学期から有償化されました。

調査結果：日本の看護師免許を持っており、日本からノルウェーへ移住＆転職を考えている場合は、ノルウェーの看護学に入るのが一番の近道のようです。

嫉妬と妬み

私には一回り以上年下の友達Ｅがいます。彼女はオーペアとしてノルウェーに来たのですが、同じ看護学で３年間一緒に勉強しました。大学在学中は別々の老人ホームで働きながら学業と両立させ、卒業後は看護師として老人ホームで働きました。私は看護師になって半年で大学病院へ転職しましたが、 Ｅは今までずっと老人ホーム勤務。在学中はほぼ一緒に座って授業に参加し、卒業後も連絡はまめに取っています。

そのＥは最初から看護学の修士をいつか取りたいと言っており、それだったら早く病院勤務に移った方が経験的にもいいんじゃない？という話をしていました。自分の経験から老人ホームと病院勤務では高度な知識と技術という面で大きな差があるし、病院勤務の方がやはり仕事の幅は広がります。なかなか転職に踏み切らなかったEですが、なんと今年に入って修士課程に応募。大学病院がお給料９０－１００％を貰いながら修士課程を取得できるプログラムを掲載したのです。ノルウェーでも看護師、とくに高度な知識と技術が問われる専門看護師の数が足りません。募集されたのはＩＣＵ、救急、麻酔、オペ、小児看護の修士課程。卒業後２年間の縛りはあるものの、お給料をフルに貰いながら修士が取得でき、卒業後はもちろん看護学の学士よりもお給料がアップします。

職務経験８年で学士だと年収５７２万円、修士だと６５５万円。８３万円の差！

私はＥからその募集のことを教えてもらいました。お給料を貰いながら勉強できるなんて、なんて贅沢っ！！魅力的っ！！でも今の私には修士に進むモチベーションは特になく．．．今の職場でも毎日十分学ぶことは多いし、充実しているし（夏休み後は燃え尽きていますが）。万年学生をやっと卒業したのに、また新たに教室に座る日々＆本と睨めっこでショボショボの目＆低下する記憶力＆課題をこなすストレスを考えると応募する意欲は湧かず。しかも看護学のどの専門分野を極めたいという興味や関心もいまいちなく。唯一のモチベーションといえば修士取得後のお給料アップくらい？

Ｅはというと、これまた特に極めたい専門分野もなく、 ＩＣＵ、救急、麻酔、オペ、小児看護すべてに応募したと言う。ここでちょっとモヤッとする私。どれでもいいなんて、そんな甘くないんじゃない？と思ってしまったのです。でも私の看護学学士応募の動機だって、突き詰めれば【定職に就ける】が根底にあったわけだし．．．人の事をとやかく言えません。学士時代の成績も良くなく、修士への本気度もあまりなかったものの、ひとまず応募したＥは補欠ナンバー２７という返事を貰ったそう。全部で８０人の募集なのに、２７番目じゃ無理だね．．．ということで、今度は転職に乗り出し、９月１日から大学病院の外科病棟で働くことに。２人とも実習で行ったことがある病棟なので、良かったねぇと喜びました。

が．．．先週金曜日にＥから連絡が。なんとＩＣＵ看護の修士に補欠で入ることができて、月曜日から学校に戻ることになったと！！！【おめでと～！！】と言ったものの、またモヤッとする私。Ｅの成績でも修士に入れるんだ．．．外科病棟は転職する前に退職願いを出すって事になるから、病院勤務歴皆無でも集中治療看護の修士に入れるんだ．．．同じ看護師として働いてはいたものの、どこかでマウンティングしていた自分に気が付いて情けなくなりました。またあまり深く考えずに応募したＥに嫉妬し、補欠ながらも修士に入り込んだＥを妬んでいるという．．．嫌なヤツだなぁと自分で思います。

このお給料付き修士の募集は毎年あるわけではありません。多分数年に１回とか。なので私はチャンスを逃したと言えば逃したことに。ひとまず応募しておけば私も入れたのかもしれない．．．でも【今】また学生に戻るっていうのもなぁ。入れたとしても、実際修士を取ることができるかは別問題だし．．．結局はいいチャンスではあったけれど、私にはタイミングが悪かったとしか言いようがありません。

Ｅは９月１日から勤務するはずだった外科病棟にすでに退職願を出し、月曜日から修士課程の学生になりました。私はもうちょっと今の消化器内科で頑張って働こうと思います。

２か月の放浪勤務の末

８月半ばから病院の派遣部門で勤務してきましたが、希望であった消化器内科でフルタイムのポジションをゲットできました。問題はいつから戻れるか．．．

派遣部門に経緯を説明すると、さすが同じ病院内。事務同士が話し合って、なんと再来週に消化器内科に移動できることが決まりました☆思っていたより断然早いっ！！！腎臓内科の週末夜勤３日間がどうしても必要らしく、それを最後に派遣部門は休職という形になるらしいです。休職？？？退職じゃなくて？？ってことは、いつでも戻れるのかな．．．？

ノルウェーに来てひしひしと感じるのは、職を得るまでは【外野感】ハンパないのに、一度【輪】の中に入ってしまうと、こっちが不安になるほど話がポンポンポンと進みます。たった２か月で派遣部門を去るのに、全然嫌な感じもなく【休職扱い】。しかもすぐに消化器内科から電子契約書が届き、シフトも作成されました。１１月の２週間の休暇も確保されています。すばらしぃ～☆☆

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８月のバスシステムの変更以来、多くのヨーロッパ諸国同様、運転手にチケットを見せる必要がなくなりました。ただ乗りをしようと思えばできるわけですが、予告なしにチケットコントロールの方々がバスに乗り込んできます。この方達、バス会社から委託されているので容赦なく罰金を切ります。私は一度、年齢オーバーで罰金を払いました。２４メートルのメトロバスともなると、乗り込んでくる取り締まりの人数も５－６人！！！逃げ道はありません。

黄色いゼッケンを着て、ひと際目立つこの方達、今まで見かけたことがあるのは日中だったり、酔っぱらった学生が多い週末の夜だったのですが、今朝なんと６時過ぎのバスに５人が乗り込んできました。分かっているだろうに、私の横に座っていたノル人男子学生は【あっ、今ケータイで買います】って。もちろん、Ｘ。８月から大々的に乗る前にチケットを購入することと宣伝しているし。すべてのバス停にそれは書かれているし！しっかり罰金７５０クローネを科されていました。早朝から不幸な目に遭っているいる人は彼だけではなく、他にも２人ほどいたよう．．．ズルはダメだよぉー

面接無しで．．．

最後の看護実習が不合格になったものの、やり直しの消化器内科の実習でとても素晴らしい指導看護師に恵まれました。そして、その実習と指導看護師がきっかけで病院勤務という選択肢を考えるようになりました。人生、どんなところで縁がつながるか分からないものです。

６月に老人ホームから病院へ転職し、消化器内科で２か月勤務したわけですが、労働ビザで働く私はまだ危ない橋渡りはできないのです⇒常にフルタイム勤務が必要。夏以降の消化器内科でのフルタイムは保証されていなかったため、安全圏を狙って派遣部門のフルタイムのポジションをゲット。しかし、夏休みに働いていた新人看護師３人ほどはそのまま消化器内科で７５％のポジションを貰っておりまして。同僚達から【なんで派遣部門になんか移ったの？残っていれば絶対ここの科で働けたのに】と言われました。７５％かあ．．．病欠などの穴埋めで、トータルで１００％になるにしても書類上が７５％だとヤバイような。移民局に見つかることとかあったら嫌だしとびびる私。

でも派遣部門に移った２週間後、消化器内科での１００％ポジションがネットに掲載されました。募集人数は１人．．．もちろん、応募しました。消化器内科に派遣されるたびに、どこまで審査が進んでいるのか同僚に訊ねていたのですが、応募人数が２０人いたらしいとしか知らさせれいないと言う。面接にも呼んでもらえないのかなぁ．．．？１か月音沙汰なしだし、こりゃ忘れた頃につれなく【ご応募ありがとうございました。またの機会をお待ちしています】とかいうメールが届くのかな（涙）消化器内科に派遣されて上司と顔を合わすも、募集の話はしづらい．．．

そして今日、夜勤までの時間を持て余していると、携帯に着信が入っている。かけ直すも相手はずっと電話中。ネットで電話番号検索をすると病院の人みたいだけど、知らない名前。派遣部門の人かなぁ？すると今度は違う番号で携帯が鳴る。出ると、なんと消化器内科の上司Ｈさん。こりゃもう、用件は１つですっ☆面接に呼んでくれるんだぁぁ！！！！と胸が高鳴ります。

しかし、話を聞いていると【あなた、うちの科ですでに働いたことあるし、私もあなたのこと知ってるし。何かアピールするものがあるなら別だけど】と話の方向がどこへ向かっているのか分からない．．．私、無言。アピールするものがあるなら面接はしてもいいけど、私に病棟勤務は無理ってことを言いたいの．．．？？？今夜から２日連続、消化器内科で夜勤なのに．．．（涙）

Ｈさんの話はしばらく続いたのですが、要約すると【面接の必要性はないと判断して、あなたを１００％で雇おうって決まったのよ】でした！！！なんともまどろっこしい。面接無しでフルタイムをゲットすることができたのです♪♪何もかもの始まりが老年内科での実習落第なので、人生どう転ぶか分からない！！

１か月半前に派遣部門に移ったばかり。同じ病院勤務であるわけだから大きな問題はないとは思うものの、いつから消化器内科に移れるのかは未定。今年はなんだか変化に富んだ１年です。

給料アッププロジェクト

看護学にいるときから耳にはしていましたが、どうやら本当らしい！！

今度転職する病院ですが、看護師以外の職務経験がお給料に反映されるらしいのです！今の老人ホームはというと、コミューネ管轄なのでお給料はとてもシンプル。はい、看護師１年目のお給料。基本年収というのがちゃんとあり、そこに色々手当て（夜間・週末・祝日勤務）などが加算されるようになっています。ということは．．．２５歳の新卒看護師も４０歳の新卒看護師も同じお給料ということに（涙）

すでに病院に勤務している４０代の元同級生に確認をとると、なんとその人は１０年分の職務経験が認められ、基本年収が９万クローネ（１１５万円）アップしたそうです。私が知っているその同級生の経歴と言えば、心理学で修士を修め、結婚後は子育てに専念。離婚後＆看護学在籍中はスポーツショップでパートタイムで働いていた。職務経験年数がどのように計算されるかは、職場に勤務経歴書類を出してみないと分からないそう。職務経歴は本人が書く履歴書ではなく、ちゃんと元職場から正式な【Attest】と呼ばれる証明書を発行してもらわなければいけません。

いったい職務経験年数ってどんな換算の仕方なんだ！？？と不思議に思った私、色々調べてみました。

• １８歳以降のバイト・正規雇用で、雇用形態（％表示または時間表示）が必要。年７００時間以上の就労は１年換算、それ以下は日数計算される。就労開始日と終了日が明記されていること。
• 育児や介護に専念するため職を離れた場合は最高３年間の【勤務歴】が加算できる。
• 同じ期間の掛け持ちバイト場合、通常１つしか換算されない？
• 海外での勤務経歴については法律で特に定められておらず、それぞれの職場の判断に任されるらしい．．．

マイホーム購入のための融資額が思ったよりも少なかったこともあり、こうなったら年収を上げるに越したことはありません。とは言っても．．．私、海外を転々としてるし、掛け持ちバイトも複数あるし。勤務歴が長かった職場から証明書を貰うにしても、１５－２０年前のデータが残っているのかが怪しい．．．それでもやってみないことには給料アップは望めないので、ただ今、日本とアメリカの元職場に問い合わせ中です。

無職の危機から脱出！！

あっという間に病院へ【転職】という流れになり、今働いている老人ホームに退職届けを提出した先月。しかし、【転職】たって正規の契約は夏休みのみだけでして、８月末以降は無職の危機にありました。

同時進行で病院の派遣部門の面接を受けに行ったものの撃沈極まりなく。私が面接官だって雇わないわ！！ってくらい、答えは短く、看護に必要なキーワードは抜けまくり．．．

ポルトガルではそのショックも忘れ満喫していたわけですが、お城の写真を撮ろうを携帯をいじっていると、なんと派遣部門から電話！！急いで取ると、【もう１度ちょっと話したいんだけど】と。おおおおおお！ノルウェーではこうやって直接電話が来るのはいい兆候です。雇う気がないなら、忘れた頃にメールでお知らせがくるだけなので（経験済み！）。

で、昨日その【もう一度】に行って来ました。内容はというと．．．

３月の面接では言葉の問題が気になり、ちょっとなぁと思った。でも外科・内科の実習先の指導看護師に連絡すると、言葉の問題以上のものを持っていると言われた。ノル人看護師だってすべてを理解しているわけではないので、外国人だからといって不安に思うのはおかしいと。大事なのは、分からない時にちゃんと確認できるかどうか、学ぶ意欲があるかどうか。

３月の面接だけではきっと雇われなかったはず．．．しかし、この指導看護師達の後押しのおかげで派遣部門の面接官も考え直したらしいです。昨日はその内容を私に話し、私がどう思うかということを聞きたかったらしい。その面接官ですが、どうやら面接官としての経験が浅いらしく、面接＆雇用経験のあるもう１人の男性も参加。そのもう１人は幸運にもポジティブな人でして、始終笑顔。難しい質問も特になく。そして最後に言われたのは【じゃあ、２－３時間以内に携帯に連絡するから】。

病院から歩いてバス停に向かっていると、派遣部門から電話。あれ？何か聞き忘れたのかなと出てみると、【あなたを１００％で雇うことに決めました！おめでとう！！】と！！！！はやっ（笑）私が退出して１０分しか経ってないじゃん。

そして．．．昨日のうちにすでに電子契約書が届きました。リスクを承知で難しいという病院での正規勤務に挑んだわけですが、どうにか無職の危機から脱出です☆

夏休みは消化器内科勤務、８月末からは病院の派遣部門勤務（色んな科に飛ばされる）。どちらも１００％のポジションなので、労働ビザの問題も解決です！！！良かったぁぁーーー

 

ビッグウェーブにさらわれて

看護学生時代（っても去年の話）不運にも最後の内科実習で不合格になり、取り直しとなった消化器内科での実習。そこで【ここで働いてみない？】【ええええぇ！いつから？？】というちょっとしたやり取りから病院で働く選択肢を考えるようになりました。

しかし私には青田買いの縛りが半年あり、消化器内科も今すぐに空きがあるというわけでもなく。チャンスは夏休みに働くこと、そうすれば秋以降に正規で雇われる確率がぐんと上がるという話で私は実習先を後にしました。

労働ビザの身の私に、老人ホームの定職を捨てて、正規で雇われるかどうか分からない病院に転職するのはリスクが高い．．．時間が経つとともに逃げ腰。でも反対に【この夏】を逃したら、もう病院勤務なんていう選択肢は無くなるのでは？という不安がありました。だって今の仕事は介護８０％・看護２０％の割合ですから！

転職に１番安全であろう時期は労働ビザから永住ビザに切り替える３年後。老人ホームでは一通り何でもできる看護師になっているはず。でも．．．大事な病院のコネは失っているに等しい。３年後に消化器内科に連絡したところで、私の事を覚えてくれてて【ああぁーぜひ雇いたいわ！！】と言ってくれるか？

そんなことを考えているうちに長い冬が終わり、サマージョブが掲載される季節になってしまいました。やっぱり今年こそが病院への転職チャンスだと思い、消化器内科の上司に連絡すると返事は去年と同じでして。

【夏休みなら１００％のポジションがあげられるけど、秋はまだ分からないのよ】

でもその後、その上司が内科の派遣部門や病院全体の派遣部門に連絡してくれ、居残り手段を考えてくれたんです。その上司に背中を押され、派遣部門の面接に今週行って来ました。結果からというとボロボロ。ちゃんとした面接なんて久ーーーーーーしぶりだから、看護師として必要であろう形容詞をほぼ言い忘れ（涙）しかもその日は１日面接だとか仰るくらい、応募者も多いらしく．．．撃沈．．．夏は良くても秋からがさぁ．．．次の日も悶々としていると、今度は老人ホームの上司から電話。

【あのこの前言ってた転職の話、どうなったのかしら？もし辞めるなら、こっちもこっちで考えなきゃいけないし】

老人ホームにしてみれば、私が秋からの仕事が決まらないとかどうでもいい話なのに、たらたらと話している私。夏は消化器内科がほぼ確定だから、行くつもりではあるんだけど．．．それを言った途端、【夏っていつからの話をしているの？】と上司。ええっと．．．日本から帰ってきてからなので６月半ばでして（ノル人が夏休みに入る直前）。【それは確定しているの？】いや、別にまだ契約書にサインとかしていませんけど、うーん向こうはぜひと．．．でも秋からの仕事がですね．．．と私が心の葛藤を口にしていても、上司はもう私が辞める方向に持っていく。【６月のその日にちから働くなら、退職届は今週中に出さなきゃダメよ！ってか今日にでも出さないと、６月のその週の半分は老人ホームで働いてもらうことになるから！】と仰る。

ええええええぇぇぇ！！！！！！？？？？？

そうなんです。退職届は辞める３か月前に提出。私は老人ホームとの契約書を違う風に捉えており、看護師としての最初の６か月は試行期間で、退職届はその６か月の試行期間中は辞める２週間前に出せばいいと思っていました。実は上司も私が写真で送ったその契約書を読んで混乱したらしく、同僚にちょっと聞くことになったくらい。

でも．．．結局のところ、やっぱり３か月前に退職届を出すのが決まりということになり、今日出すかいつ出すのかという話になってしまったのです。もう【秋以降の仕事がですね．．．】なんて思い留まれない、後に引けない状態。退職は決定で、それがいつになるのかというのが問題視されてる．．．

消化器内科では６月のその週から働き始めるという話なので、こうなったらもう今日、退職届を出すしかないでしょう！！！！？？今日出しても、６月のその週の月曜と火曜は老人ホームになってしまう。ネットで退職届の書き方を急いで調べて、書類にサインしてスキャンしてメールで送信．．．

私、退職しちゃうんだぁぁぁぁぁぁ！！！！！（改めて事の重大さにしばし放心．．．）

やっと手にした定職だったのに．．．看護師として働き始めて半年しないうちに退職届なんて出して．．．本当に秋以降どうしよぉぉぉ？？？？？

定職を手放してしまったので、こうなるともう病院に頑張ってしがみつくしかない。消化器内科の上司に【夏休み、よろしくお願いします】とメールをし、内科の派遣部門にも改めて【夏休み以降のポジションを探しています】とメール。

ここ５か月、秋以降の仕事が不確定という理由で転職か、このまま老人ホーム勤務かと悩んでいたのに、数分の電話のやり取りであっという間に【ファイナルアンサー】に追い込まれてしまいました。

はい、私ビッグウェーブにさらわれて転職します。

 

転職プロジェクト

老人ホームで半年の試用期間中である私。まだ看護師の仕事内容の全体像がつかめず、オタオタしています。しかし．．．大学病院の消化器内科での実習が忘れられず、転職活動に入りました。

実習が終わる前に言われたのは、【夏休みに働かない限り、正規で雇われることは皆無】。そう夏休みが鍵なのです。６－８月に働けば、その後空きがでた時に即声がかかるというシステム。夏休み期間中のバイト募集は２－３月にネットに掲載されます。私はひとまず言われた通り、消化器内科の上司に直接連絡を取りました。

すると．．．６月ー８月は１００％を保証できるけど、夏以降の空きは今のところないと．．．（去年と同じ返事）それだけの返事だったら私も転職に二の足を踏むところだけど、なんとその上司が大学病院内の派遣部門や他の内科に連絡して、秋に働ける可能性があるか聞いてくれるとのこと！！！これ、普通じゃ絶対有り得ない！！良くも悪くもコネを使っていることになります。

しかしながら、半年後の秋のことなんて、どこの科も今の時点では分からないわけです。そうなると、無難なのは病院内の派遣部門に雇ってもらうということ。この派遣に登録されると、１００％の就労が保証され、私の労働ビザ問題も解決します。ただ．．．問題は、欠員がでる色んな科に飛ばされるということ。若いノル人は【色んな科で色んな経験が積めるからエキサイティング♪♪】って言うけれど、外国人の私にとってはストレスでしかない．．．できれば実習で行ったことがある消化器内科、もしくは整形外科どまりにしたい。不合格を貰った老人内科なんて行きたくないし！！そんな贅沢は今の私に言ってられないのですが．．．

転職プロジェクト、うまくいけばいいなぁ～

早番の出勤で朝日が見られるようになりました。これからどんどん日が長くなります♪♪