肉離れと松葉杖生活

【過信しなさんなよ】【気をつけなさいよ】が口癖の母殿。こういう命令口調に【ハイハイ】と鬱陶しく返事をする私。年長者は知っているのです、起こってからでは遅いと。でも若輩者は起こってからじゃないとその意味をなかなか理解しない。

ノルウェーに移住してから始めたジム生活も10年を超え、未だに大学のジムでハッスルしている私。40代に突入し、激しい運動は下降線をたどる体には良くないだろうなということは重々承知でした。しかし、日課となってしまったジムをやめるわけにも行かず、回数を減らすに留めるのみ。特に夏はグループセッションも少なく、週2回行くくらいでした。

そんな1週間ぶりに行ったステップトレーニングでハプニング勃発。馴染みのインストラクターが今日から新しいプログラムでやるというので、【おお、これは気を付けないと】と入念にストレッチをしました。開始からものの10分足らず、特にきつかったわけでも、無理をしたわけでもないのに、ステップを使って飛び跳ねている最中の着地で、いきなりブチッ!!!+左ふくらはぎに激痛!!ブチッとな??即中断し、左足を恐る恐る床につけると...いったー---い(号泣)すぐ何が起きたか分かったので、音楽がガンガン鳴っている中すごすご退散。足を引きずって行くロッカーまでの道のりはとっても長くて痛かったです...

ブチッとくれば、予想通りこれは肉離れ...ロッカーで座って放心しながらも、【肉離れってノル語でなんて言うんだろう?】と考える私。そして浮かぶのは仕事のシフト。明日は日勤なのに...その後は2日間休み、週末出勤...この状態でいつ歩けるようになるのだろう...?ひとまず着替えて、家に帰ろう!!と思うものの、左足はつま先しかつけられず、ふくらはぎの筋肉が伸びない状態。びっこを引きながらどうやって家へ帰るかを模索。こんな足じゃもちろん歩いて帰れず。遠回りにはなるものの、バスで家の近くまで帰ることにしました。(友達にはなぜタクシーを使わなかったの?って普通に聞かれましたが...私の頭の中にタクシーという選択肢はなく...)

肉離れ、ノルウェー語ではMuskelstrekkまたはMuskelavrivningと言うらしい。今回負傷したのは左ふくらはぎ、まさに絵の通り。踵をつけることができず、つま先歩きとなります。これはふくらはぎの肉離れの中でも中度。肉離れの応急処置であるRICE処置を実行します。
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)

応急処置はやったものの、これからどうしたものか。ホームドクターに診てもらうべき?安静にしている限り、痛みはないしなぁ。でも通常勤務はできない...大体、どれくらいで普通に歩けるようになるのだろう?3日以上休むなら、ホームドクターに病欠届けを出してもらわなきゃいけないしなあ。ネットで予約できる日を確認すると...空いているのは2週間後...いや、有り得ないし...ひとまず、明日はお休みさせてもらって、2日間のお休み中に週末出勤できるか様子をみることにしました。

家の中ではびっこを引きながら家具を支えに歩くことができますが、外出時はまともに歩くことができず。左足はつま先立ち、それをかばう右足にも負担がかかります。ここはやはり松葉杖を手に入れなければいけません。松葉杖なんてどこで手に入るの?日本だと整形外科などで貸し出しているようですが...ググってみると、なんと薬局で購入できるらしい!!私はApotek1で2本購入。5千円ちょっとの出費です。一瞬、Finn.noの安い中古でもいいのでは?と調べたのですが、大体まともに歩けないのにどうやって取りに行くよ?

アラフォーにて初めての松葉杖生活...松葉杖と言っても、日本のが脇で支えるのに対し、こちらのは腕。安定感が悪い!!私が使い慣れていないから?足をギプスなどで固定しているわけではないので、ついつい階段などで左足が反射的に出てしまい、何度も痛い思いをしてしまいます。薬局からの帰り道、意外にも多くの人(お年寄りがほとんど)が松葉杖や普通の杖、ノルディックポールを使って歩いていることに気が付きました。バスに乗ると、モーゼの海割りのように乗客がサーっと席までの道を開けてくれます。そして感じる同情の眼差し。冬はウィンタースポーツでの怪我、氷で滑って転んだ怪我などで松葉杖使用者がたくさんいますが、夏はアナタ、どうしたの?って感じなんでしょうね(笑)

ところで、この肉離れ。前触れもなく、いきなり来たというわけではなく。ちゃんと予兆はありました。後悔先に立たずではないですが、その時はやはり過信していたのです。まずここ1か月ほど気になっていたのが、足の裏、土踏まずの痛み。朝起きるとまともにベッドから歩けない。職場での靴を変えてから痛むようになったのですが、大きな問題とは思っておらず。ただ勤務中はあっちこち歩く&ジムでも跳ねる運動が多いので、足が疲れているだけだと思っていました。今回の肉離れで、この症状を調べたら、ありました病名が!!足底筋膜炎!!原因は足の裏に負担がかかるスポーツ、加齢、立ち仕事、新しい靴。すべて当てはまってる!!!

土踏まずの痛みに加え、睡眠をとってもいまいち疲れが取れない。夏で体重は減ったのに体が重く感じる...遅番後の足の怠さがハンパない。また普通に歩いていても微妙にふくらはぎに痛みがありました。でも今までもちょっとくらいの痛みは色んな所にあったので、こんなものかと思ってしまったのです。年長者の言うことは正しい!愚かな若輩者は事が起こるまで分からないのです。

ふくらはぎの肉離れはネットに載っているような、腫れや目立つ内出血はありません。しかし何はともあれ、ジムでの激しい運動が1番の原因であることには変わりないので、会員登録を1か月凍結しました。ビュッフェではないですが、年会費を払ったからには存分に恩恵を受けなければ=がっつりトレーニングしなければというガメツイ根性が起因したに他なりません。9月末には日本へ帰るし、それまで安静な生活をして肉離れをしっかり治そうと思います。

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肉離れと松葉杖生活” への6件のフィードバック

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