歩行器の天使

病欠かなぁ...

足に負担をかける激しい運動、加齢、立ち仕事、新しい靴によって発症した足底筋膜炎と肉離れ。次の日の早番はもちろんお休みを貰いました。働くとかいう以前に、この状態では職場にたどり着けない...薬局で松葉杖を購入し、びっこ生活突入。つま先は使えるので、松葉杖でどうにか外出は可能。しかーし、支える腕と手が痛い...重心のかかる右足にも負担が...普段通り歩けないし、数十メートルが長く感じるしで、早々と帰宅しました。この後は2日間お休み、そして週末出勤となります。3日後の週末出勤なんてできるのか...この足の状態じゃ、病棟を行ったり来たりなんて無理だし、転倒の恐れのある患者さんを支えるとか、寝たきりの患者さんの体位変換も右足や腰に負担がかかってできない。しばらく病欠かなぁ...

早番欠勤→夜勤出勤!??

左足を冷やしながら今後について考えていると、携帯が鳴る。番号は病棟からです。夕方18時半。なんだっ!?出てみると...まだ病棟看護師の経験が浅いSが申し訳なさそうに話す。

【今日、早番休んでるのは知ってるんだけど、気分良くなったかなぁと思って...実は夜勤の看護師が急に来れないって言ってきて、1人足りないんだよぉ~専属看護師半分はまだ夏休み中だし、バイトさん達からも返事が貰えなくてぇ...(涙)】

いや、別に気分が悪くて休んだわけじゃないのに...足の肉離れの話をするも、【それってどれくらいで治るの?】と。そういえば、上司に肉離れで多分仕事はできないとその日の夜のうちに連絡した時も【治って来れそうなら、明日出勤してね!】て言われたけど、肉離れがどんなものか知らない!??Sに左足を伸ばして歩けないこと、松葉杖を使っていることを伝えるも、18時半の時点で病棟はどうやらとっても大変な様子。シフト表を確認すると、その日の遅番はSと同時期に病棟で働き始めた経験の浅い看護師ばかり。夜勤はすでに専属看護師2人がいるので、欠勤埋めは学生のアシスタントでもいいわけです。でもアシスタントも見つからないと。病棟が忙しいのに1人の看護師が夜勤を探す電話に時間を取られていること自体が可哀そう...つい【どうしても見つからないなら、出勤するよ...】と言ってしまいました。Sはひとまず電話リストを網羅してみると1度電話を切りましたが、20分後【ごめんね...やっぱり見つからなかった...】と。

歩行器の天使

早番を休んでるのに、結局緊急で夜勤に出ることに。しかも電話を貰って2時間半後...お昼寝もできやしない。バス停から病院まで歩く距離があるので、早めに家を出て出勤。が、病棟に辿り着くまでにすでに体全体が痛い!!松葉杖での移動も難ありです。あぁ、誰か車椅子で私を職場へ連れて行っておくれ...松葉杖じゃ埒あかないので、病棟に着くなり患者さん専用の歩行器を確保。今夜はこれに頼るしかありません。白衣の天使ならぬ、ザ・歩行器の天使!

肉離れを知らないとな!??

松葉杖出勤、そして歩行器で勤務する私を見た、遅番&夜勤の同僚達は一斉に【どうしたのぉぉ!??ってか、その状態で働く気!??】とびびってました。ノル人だったら絶対そこまでして働かないですから!!皆に肉離れを説明するも、いまいちぴんと来ない様子。攣ったの?捻ったの?転んだの?と違うことを言う。日本だったら一般の人でも肉離れと聞いただけで、激痛で悶絶するスポーツ選手を想像できますけどね。ノルウェーでは医療従事者でも、馴染みがないのか?消化器内科で言えば、胃腸炎を発症して【明日良くなったら、出勤してね!】って言うほど酷で有り得ないことなのに。

21時半から7時まで、ほぼ動きっぱなしだった夜勤。サポーターを付け、その上から氷を入れた医療用手袋を包帯で縛りつけていました。できるだけ座って休んでていいから...なんてことはなく、歩行器であっちへ走りこっちへ走り。でも...高齢で認知症も入っているような患者さんが【あらあら、アナタどうしたの?そんな足で働いて...無理しちゃだめよ】って心配してくれたのにはびっくりしました。それも1人とかではなく数人です!人間の他人を思いやる心って凄いなぁ~。

帰りはタクシーで

歩行器での移動とはいえ、さすがに9時間も動いていれば体中筋肉痛。左足どころか右足も痛いし、腰も痛いし、歩行器で体重を腕や肩に体重をかけるため、上半身も痛い。痛い所だらけ。早番でやって来た同僚達は【もうタクシーで帰りな!!病棟持ち間違いなしだよ!大体、勤務できる状態じゃなかったんだし!】と言ってくれました。そして【ホームドクターの所に行きなよー!!】と。お言葉に甘えてタクシーで帰宅。その後、ホームドクターの予約を取りました。腫れてもないし、肉離れの痛み自体は良くなっているので、予約は週明けの月曜日となりました。週末勤務は結局、病欠扱いです。

人生初の肉離れ。経過はというと...

  • 1日目:片足ぴょんぴょん移動。つま先をつけても力を入れると痛い。RICE処置。
  • 2日目:松葉杖確保。腫れや内出血もないのでちょっと安心。安静にして早く治そうと思っているところに緊急夜勤。
  • 3日目:左足どころか体中が痛い...肉離れの痛みは和らいでいるような?不安定な姿勢だけど、踵がつけられるようになる。松葉杖が1本でも平気に。
  • 4日目:踵をつけて歩けるようになる。松葉杖はほとんどいらない。でも階段などは要注意!気を付けて歩かないと、筋肉のツッパリ感と痛みあり。

この1年で欠勤4回目...今までこんな欠勤することなかったのになぁ...

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歩行器の天使” への2件のフィードバック

  1. あらら、お大事にしてください
    出勤するなんて日本人魂をみせつけちゃいましたね(笑) 肉離れではありませんが、ジムで関節が痛むことあり、予防含めテーピングをします 肉離れにも効果あるようなのでもう少し症状良くなったら試してはどうでしょうか?

    お大事にしてください!

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    1. moto様
      ジムもほどほどにですね(汗)本当はヨガなどがいいのでしょうが、どうも好きになれず...あのブチッという音と激痛を経験したら、しばらくは運動するのが怖いです。
      motoさんもジムへ行かれるとのこと、怪我には気を付けてください!

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