トホホなFastlegeと病欠申請

アメリカや多くのヨーロッパ諸国同様、ホームドクター制度を採用しているノルウェー。足をひねったので整形外科、風邪を引いたので内科と近所の病院に行ける日本とは違い、まずはFastlege(ホームドクター)の予約を取ることになります。

足底筋膜炎と肉離れ、どちらも保存治療であり、Fastlegeに診てもらう必要はないとは思っていました。しかし同僚は【絶対、行った方がいい】と言うし、病欠申請の問題もあったのでひとまず週明けの月曜にに予約を入れました。予約ですが病欠申請のことがあったから早く取れましたが、ただ肉離れを診てほしいという内容だと一番早くて10日後でした。

病欠について

大学病院で働き始めてからというもの、今まで自己申告の病欠のみを利用してきました。私の記憶では1回の申告で最大8日間まで休めるということ、そして1年間で合計24日使えること。でもその自己申告が何回まで使えるかは定かではなく...1回につき最大8日間までってことだから、1年間で3回!?今回の病欠はなんと4回目!!ってことは初日から医者の診断書が必要!??

よく分からないので、週末に長く働いている&持病のある同僚に相談。すると、彼女は【自己申告の病欠は年間12日じゃないの?4日目から医者の診断書が必要だと思うけど...私もよく分からない】と。長く働いているノル人でも分からないのだから、私が分かるはずがない...でもちゃんと知っておくに越したことはないのでリサーチ開始です。

NAV(ノルウェー労働福祉局)のサイトでは同僚が言うように、1回の自己申告につき3日間まで休め、4日目からは医者の診断書提出が必要とあります。そして自己申告で休める日にちは合計12日間。つまり自己申告で休めるのは1年間で4回まで。

じゃあ、私が記憶している最大8日間はどこから来たのだ?今度は職場のサイトを調べてみる。すると【当院はIA協定を採用しており...】と。IAとは何でしょうか?どうやら【inkluderende arbeidsliv】(包括的雇用)の省略らしいです。その協定によると、1回の自己申告で休める日数は最大8日間となります。おおぉ!これだっこれっ!!そして記憶していた通り、1年間で24日使える。休む回数ですが、それは制限なしだとあります。自己申告の病欠が1年間で24日以内であれば、何回使ってもいいらしい。ほぉぉ~!!ただ注意しなければいけないのは、もし月曜日に病欠で休んで、火曜日が通常の休み、そして水曜日も病欠となった場合、これは3日間の病欠と換算されるらしいです。

トホホなFastlege

1回の自己申告病欠で8日間休めるなら、医者の診断書はいらなくないか??そう考えるも、Fastlegeの予約は月曜日。24時間以内のキャンセルは診療費と変わらない金額が請求されるらしいのです。それだったら、ひとまず足の状態を診てもらうため、Fastlegeの所へ行くことにしました。もちろん、夏休みなので担当とは違う医者が診ることになります。

他の患者さんを呼ぶためにドアを開けて現れる医者は、どう見てもストレスが溜まっている感じ。覇気無し&笑顔無し、やつれてる...あぁ~私はここに来た意味があるのだろうか??しばらく待たされて診察室に通されると、ひとまずどうしたのかを聞いてくれます。足底筋膜炎、左ふくらはぎの肉離れ、そして負担のかかった右足と腰などの痛みを訴えるものの、足を診察することは全くなく。今にも貧乏揺すりをしそうな医者(→早く結論に達したい感が漂ってる)、【で、病欠が欲しいの?】と直球質問。【うーん、治るのに時間がかかるのは知ってるし、でも病棟看護師が座っているわけにはいかないし...】とうだうだ言う私。【ひとまず、1週間出しとくから。それと炎症止めね。帰りにでも薬局に取りに行って】と診療終了。ものの5分!??インソールを使うといい、ストレッチをするようになどアドバイスはくれましたが、自分でも一体何のために医者に行ったんだか?です(笑)ひとまず、1週間の病欠診断書が出たので、職場には毎日連絡する必要はなくなりました。医者からの診断書も処方箋もすべて電子化されているので、日本のように紙もレシートもありません。診断書は自動的に職場へ、処方箋は薬局へ送られます。ちなみに、診断書は病名が伏せらた状態で職場に送られます。

トホホな医者が処方してくれた炎症止めですが、薬局に行ってビックリ。なんと60錠入っている瓶しかないらしい。いや、私1日2錠を1週間だけ飲むように言われているのですが...残りの46錠いらないし、無駄になるじゃないですか!!!小分けして売ってくれればいいのに。それか似たような薬で少量のを処方してくれたら良かったのに...薬代だけで馬鹿になりません!!その高額な炎症止めですが、ここ2日で効き目を発揮している気がします。足底筋膜炎の痛みが和らいできている!朝、ベッドからトイレへの足取りも以前より軽く♪♪これは思ったより早く痛みから解放されそうです☆

爽やかな夏が終わろうとしています。来年はもうちょっと暑くなってほしいものです。
にほんブログ村 海外生活ブログ ノルウェー情報へ

トホホなFastlegeと病欠申請” への8件のフィードバック

  1. 困ってる状況で不謹慎ですが、ノルウェーのデジタル化が凄い!
    日本は紙、紙、紙、です。たぶん100年経ってもノルウェーには追いつけません(泣)
    お大事にしてください!

    いいね: 1人

    1. moto様
      本当に!マイナンバーですべて事が済むので、とても便利だと思います。日本は...マイナンバーどうなったんでしょうね?同じ市でも課によっては全く情報を共有していない。市をまたげば、やれあの書類、この書類と紙だらけ。頭がしっかりした人でも手続きが複雑すぎて&面倒すぎて分からないと聞きます。日本に住む外国人なんてさらに大変でしょうね...

      いいね

      1. マイナンバー、国がインセンティブ付けて普及を狙ってますが、目的が曖昧なので進んでませんね。
        僕ももっていますが、確定申告が多少便利になった程度。
        もう日本はデジタル後進国です。。。
        そんなことはさておき、お大事にしてください!

        いいね: 1人

      2. moto様
        日本はデジタル後進国...本当にそう思います。70-80歳の政治家が日本を牛耳っているせいでしょうか!?

        お陰様で足の具合はかなり良くなったんです。1週間も病欠をくれるなんて寛大ですよね!

        いいね

コメントを残す