コロナ禍の帰国_復路編

20日ほどの日本滞在を終え、先日ノルウェーに戻りました。

帰りは実家のある地方都市からノルウェーへ。ルートはF→羽田→フランクフルト→オスロ→T。航空会社はフランクフルトまではANA、その後ルフトハンザとSASでした。行きは羽田空港での抗原検査のみが心配でしたが、帰りはそれぞれの乗り継ぎ地でちょっとしたハプニング有り。頭の中では常に【通りゃんせ】が流れていました。

...行きはよいよい、帰りは怖い...

羽田までの荷物

帰りの荷物もスーツケース2つ。それに手荷物は小さなボストンバック+リュックで帰途につくことに。スーツケースはどちらもギリギリの23キロです!!毎回のことながら、部屋中に散らばったガサ菓子が綺麗に収まるのには感心します(笑)母殿は呆れまくりですがね...行きも帰りも、我、食料運搬者なり...

国内線の往復チケットは国際線とは別で購入していました。なので残念ながら、地元の空港から羽田空港までの預け荷物は1つ。スターアライアンスで国際線+国内線を同時購入していれば、2つ預けられたのですが...ここでひと手間かかることに。もう1つのスーツケースは前もって宅急便で羽田の国際線へ送りました。また以前だと、チケットを別々で買っていても、同じグループ系列の航空会社であれば、地元の空港からTまで真っ直ぐスーツケースが行ったのですが、今回は面倒くさいことに羽田で一度受け取り。カウンターの方によると、コロナでシステムに制限がかけられてるとか。なので国際線のチェックインも羽田で行うことになりました。ひとまず羽田まで23キロのスーツケースが預けられて良かった(通常国内線は20キロ)!!結局、羽田で荷物受取り+チェックインとなったため、20時半の羽田行きの飛行機に乗るはずが19時半に変更することを勧められました。母殿とはなんともあっけないお別れに(涙)

注意1 国内線から国際線への乗り継ぎがある場合、荷物の数と重量を確認するべし!チケットを別々で買っていると、国際線の規約が適用されません。

羽田_国内線→国際線

F-羽田間は35%ほどの搭乗率。夜の便だからかビジネスマンがほとんどでした。通常、到着後は羽田の国内線からそのまま国際線へ移動するところですが、今回は1度荷物を受け取らなければいけません。スーツケースを持って、国際線ターミナルまでは循環バスで移動です。バスは20分おきに出ているのですが、乗り込む人が多く、ソーシャルディスタンスどころではない...しかも皆さん、大きな荷物を持っているのです。えっ??まさか海外に行く人達!???でも沖縄土産とか持っているから、帰って来た人達だよね?なぜ国際線ターミナルに行くのでしょう?疑問はすぐに解決。どうやら、夜は国内線ターミナルの宅配カウンターが閉まっているようで、国際線からしか送れないようなのです。こりゃ、面倒くさい...

私は国際線でもう1つのスーツケースを受け取ることにしていたのですが、22時以降は出発カウンター側が閉まるため、到着カウンターで受け取ることを事前に調べていました。到着ロビーにはヤマト運輸とJALABCカウンターがあり、ヤマトから送ったので伝票を見せてスーツケースの受け取りを申し出ました。しかし、携帯を見て暇そうにしていた男性が顔を上げ【受け取りは3階の出発カウンターです】と言うではないですか。ネットでは【出発】カウンターは22時で閉まるって書いていたのに...この時点で22時15分。しょうがないので重い荷物を持って3階の出発ロビーへ向かうも、お化けが出てきそうなほど誰もいない、暗い...今日はすでに私の乗る0時50分のANA便しかない模様。そしてヤマトの男性が言った場所に行くも、やっぱり宅配カウンターは閉まってる。えええぇぇ!??もう1つのスーツケースが受け取れないとか!???と、しばしパニック。この閉錠された扉の後ろに私のスーツケースが...するとそこに外国人の清掃員を発見。イチかバチかで荷物の受け取りについて聞いてみると、【ここは22時に閉まるので、2階で聞いてみたらいいのではないですか】と。そうだよね!?やっぱりここじゃなくて、2階だよね!!!くそぉ~あの男のせいで...と怒りがふつふつ沸いて来る。再び重い荷物をひきずって2階へ。ヤマトのカウンターへ行くと、開口一番【3階はやっぱり閉まっていましたけど!!】とさっきの男性へ言い放ちました。すると裏から女性が出てきて、【申し訳ございません。22時以降はこちらになるんですよ】と。いやいや、そんなこと最初から知ってるって(怒)2人とも平謝りでしたが、携帯をぼーっと見てて22時を過ぎていたのを見逃していたんじゃないの?プンプン!!

注意2 22時以降に宅急便を受け取る時は2階到着ロビーでっす!

無事にスーツケースを受け取り、今度こそ3階の出発ロビーへ。それにしても暗い...人がいない...さっきの親切な清掃員さんにお礼を言って、唯一開いているANAのカウンターへ。そこには12人ほどのスタッフが!!ひゃぁーお客さんがほとんどいないのに...しかも新卒さん達でしょうか?若い女性4人くらいが固まって雑談中。私のチェックインも何だか2人でまごまごしている。あぁ、コロナさえなければ、こんな時間でもお客さんがたくさんいて、色々学ぶ機会があっただろうにな。そして通常通りオリンピックが開催されていたら...なんて考えてしまいました。ANAのサービスは世界トップクラス、しかもこんな状況の中、HNDーFRA間を毎日運航してくれている。頑張って欲しいです。

通常なら羽田で預けた荷物は私が住むノルウェーの街まで、まっすぐ行きます。ですがこのコロナ禍では1度オスロで取らなければいけないという噂を聞いていました。それをカウンターで確認するも【大丈夫ですよーまっすぐ行きますよー】と。ふーん、行くんだ...タグにもちゃんと最終目的地が書かれてる。そりゃ良かった!オスロの免税店でワイン6本を買う予定だったので、スーツケース2つを受け取らなきゃいけないとなるとスッゴイ荷物だし!!!チェックインも無事終わり、慌ただしく別れなければならなかった母殿に電話をしました。いつも思うのですが、羽田も成田もWifiが弱くないですか...?私のいる場所が悪いだけ!?結局、同じ日本にいながら【間】がある会話となってしまったため早々に電話は終了。ひとまず保安検査場に向かい始めると、ANAのスタッフがこちらへ走ってきます。うん?何か忘れ物でもした?と思ったら、【お客様ー、申し訳ございません。オスロで荷物を1度取って頂かなくてはいけません!オスロで必ず受け取って、再度お預けになってください】って。あら、やっぱりそうか。

注意3 どこで荷物を受け取る必要があるのか、しっかり確認するべし!多分、最終目的国に降り立った最初の空港です。

深夜の出発、しかも最終便なので、免税店などはもちろんやっておらず!!出発ゲートは自販機の飲み物とスナック菓子くらいしかありません。しかも飛行機でも軽食(ラップ)しか出ませんでした。

注意4 深夜の便は空港での食事や機内食はあてにせず、出発前にしっかり晩御飯を食べるべし

機内状況と乗り継ぎ

HNDーFRA間の搭乗率は行きよりもさらに下がって15%。3+3+3の椅子の配置で、皆さん全員が横になれる状態。それでも空いてる席が多数ありました。子連れはおらず、出張の男性組と後は1人旅の人達でした。 夜中の便だからか、機内サービスはラップの軽食のみであっという間に消灯。いや~ルフトハンザより椅子のクッションも良い感じでした。爆睡...途中、トイレに行ったのですが、機内は真っ暗でトイレがある後方にはキャビンアテンダントもおらず。あれ、乗客も少なくて寝てしまったのか?後方キャビンにはちゃんと飲み物、バナナ、スナック類(博多めんべい、ポテトチップス、キットカット、お煎餅)が並べてあり、好きに取ることが出来るようでした。トイレの後に貰って行こう♪トイレに入った時は誰もいなかったのに、出たら2人のアテンダントがドア近くにいてビックリ!!思わず【うわっ!!】って言ってしまいました。どうやらトイレを掃除するために後方へやってきたよう。せっかくおやつタイムをしよう♪あれとこれとを貰って♪と思っていたのに、じっと立っていられたら欲張って色々取れないじゃないですか...でも...トイレは毎回とても綺麗でした。お掃除ご苦労様です。

朝御飯は到着2時間半前。あのトイレの後、スナックと飲み物を取りに後方キャビンに行き、一人おやつタイムをしてしまったので、そこまで空腹ではなかったのですが、もちろんすべて完食。あぁ、この美味しい機内食は今度いつ食べられるだろうか...(遠い目)

フランクフルト→オスロ

フランクフルトには朝5時台に到着。さすがハブ空港です!乗り継ぎの人達が結構いました。でもほとんどがヨーロッパ在住の人達のようで、1年前のようにあちらこちらに中国人観光客という光景は見られません。朝早いこともあり、ほとんどのお店は閉まっていますが、パン屋兼コーヒーショップが開いています。私はコンビニで買っておいたおにぎりを食べました。次のオスロ行きまで4時間ちょっと。早々にゲートをまたいでしまうと、飛行機で貰った水のボトルが取り上げられてしまうので、しばらく到着したゲートで一休み。普段だとこの時点でぐったりしていますが、機内で横になって寝られたので全然ダメージが違います。

オスロ行きの飛行機に乗るため、ゲートを移動する時はパスポートコントロールに手荷物検査あり。この手荷物検査がやけに厳しいみたいで、引っかかっている人が多数。そしてなぜか私の小さなボストンバックも横へ追いやられてしまい待つ羽目に...えっ!?なぜ!?変な物は入れてないぞ...強いて言えば【ランチパック】の中身が液体扱いかも??列に並んで自分の番を待っていると、前のポーランド人女性の荷物で手こずっているよう。キャリーバックを開けられ、ジャム瓶が取り上げられ、化粧ポーチからは何やら細長い電化製品が。職員がそれを持ってどこかへ消えたと思ったら、警察らしき男性3人を引き連れてわらわらしている様子。ねえ、それってアレじゃないの!??皆さん、その金属棒の電化製品を握りしめてウロウロしているけどさ...私だけじゃなく、周りも苦笑い。ってか、なんでそんな物を手荷物に入れるんだろう?私の荷物は特に問題なしでした。でもどうやらオリーブ石鹸と牛乳石鹸が引っかかった原因のよう。

注意5: ヨーロッパを出るときより入る時の方が断然手荷物検査が厳しい!

非日常的なオスロ空港

FRA→OSLは60%ほどの搭乗率。真ん中の席を開けて座りました。オスロへ向かうのにノル人率は低いような...しかも列ごとに降機することが伝えられていたのに、シートベルトサインが消えると同時に席を立つ人が数名。見事、怒られていました。木材がふんだんに使われ、ここ最近リニューアルしたオスロ空港ですが、どこもかしこも閉まってる...普通だったら、このまま免税店へ行けるはずなのに、まさか免税店やってないとか?と焦る。が、どうやら乗客は先に皆パスポートコントロールへ進まなければいけないらしい。ノルウェーでパスポートコントロールなんて!!これを通り抜ければ免税店に行けることを願うばかり。パスポートコントロールは明らかにノル人の列より【All passports】の方が長蛇の列です。何の理由でノルウェーに入国するのか、書類ファイルを持っている人達も結構いました。私は労働ビザがあるので問題なくノルウェーに戻れます。それでも10日間の隔離生活について言及され、住所を確認されました。こちらに帰ってきて初めて知りましたが、現在は隔離ホテルなるものが準備されており、例外はあるものの海外から入って来る人達はここに滞在するようになっているようです。自腹で500クローネ/日で10日間で約6万円ほどの手出しが必要です。

海外からノルウェーに戻ると、恒例なのが免税店でのアルコール購入。ノル人がこぞって免税店に駆け込むというのに、この日はもう悲しいほど誰もおらず...アルコールコーナーにいたお客さん、私を含め3人!!しかもカゴに6本も入れているの、私しかいないし!!日本へ発つ前に、飲み友達とどのワインが必要かを話し合っていたので6本買っちゃいます。3本ずつ袋に入れてくれたけど、おっ重い...これからまだスーツケース2つを受け取らなければいけないのに。いくらボトルにネットをかけてくれているとはいえ、6本も運ぶとなると慎重になります。荷物受取所のターンテーブルはすでに止まっており、私のスーツケース2つは置き去り状態。綺麗に並べてくれる日本のサービスは素晴らしいなぁ...

すべての荷物を持って、再度国内線へチェックイン→保安検査場へ。ここでもまた私の小さなボストンバックが引っかかりました。今度こそ、ランチパックが取り上げられるのでは!??とヒヤヒヤしていると、やっぱり確認したのは石鹸...何ででしょうね!?次の飛行機を待っている間に、このランチパックを完食です。ああ、ランチパックさん、来年も食べることができるでしょうか...?いちいち感傷に浸ってしまいます。

自宅へ

オスロでパスポートコントロールが済んでいたので、最終目的地では何の確認もなしで帰途につくことに。行きと同じ空港バスで街へ入りますが、乗っていたのはたった2人!!!オスロは青空が広がっていたのに、我が街は雪が積もってる&降ってる...気温、1℃。いっきに25℃の差です(涙)前もって友達にヘルプ要請をしていて良かった!!!スーツケース2つにワインボトル6本、雪の中一人では運べません...この友達には家の鍵も預け、3週間ラーニャの面倒も見てもらっていました。ラーニャはというと...3週間前よりふかふかの冬毛になってる!!日本の実家も我が家だけど、ここも私の居場所。

ラーニャ、ただいま~

行きは荷造りしてても知らん顔だったのに、ちょっとべったりさんになったラーニャ。色んな物にスリスリして、ちょいちょいしてお邪魔中。

10日間の隔離生活の始まりです。

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コロナ禍の帰国_復路編” への4件のフィードバック

  1. 予定通りの帰国、おめでとうございます!
    何回か使ったことのあるフライトなので、コロナ禍前の状況と比較しながら楽しく読ませていただきました。ほんとまったく状況が異なりますね。。。。。
    スナックのところは同じ体験ありますよー。僕は直接お願いして数袋もらいましたけど。現地の食事に飽きてきた時の重要な気分転換になるので。。。
    オスロ空港到着後に免税店でワインが買えるんだ、と思って調べたら、今は到着免税店なんてものがあるんですね。あるウェブ記事では、税金の高いノルウェーではノルウェー在住者は必ず立ち寄り大量に買い込むってありました。物価(税金)高いですもんね。僕でも間違いなくあれこれ買い込むと思いました(笑)。。。。
    これからも応援してます!長い冬となりますが、頑張って乗り切ってください!

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    1. motoさん
      コメントをありがとうございます!予定通りノルウェーに戻って来れて、ほっとしています。例年より暖かい秋を日本で満喫してしまったので、帰って来てからはウェザーショック中です...(涙)

      motoさんはかなり日本ードイツを行き来されていたのですね。同じフランクフルトー羽田を飛んでいる飛行機ではありますが、ANAとルフトハンザでは満足度に大きな開きがあります。願わくばANAで往復したいところですが、ノルウェーからフランクフルトに入る都合上、そうも言っておられず...こんな状況の中でも素晴らしいサービスを提供するANAのためにも、早くコロナが終息すればいいのにと思います!!

      そうなんです。今でこそノルウェークローネが弱くなりましたが、以前は本当に強くて貧しい生活を強いられていました。ノルウェーに来てからというもの、アル中の如く免税店でワインを買い漁るようになってしまいました(笑)日本じゃ有り得ないですよね、羽田や成田に降り立ってまずお酒を買うなんて!!ノルウェーならではです。

      まだ冬至も過ぎておらず、先は長いですが鬱にならないように、太らないように冬を越えられるよう頑張ります!motoさんも日本で冬の美味しい物を食べて、残り短い2020年を健康に過ごしてください!

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