左遷?抜擢?コロナチームへ

先週、早番後に家で晩御飯を食べている時に上司から電話が入っていることに気が付きました。着信は15時半。なんだ?病欠が出たのかなぁ?その時すでに18時半...かけ直してみると...用件は【コロナチーム】について。

現在、私が勤務する大学病院では感染内科(18病室)がコロナ感染者を受け入れています。3月半ばの緊急事態宣言以来、感染者数は緩やかな上昇で、入院患者は18を超えていません。多くて12人。緩やかな感染であるがために、退院していく患者さんと新たに入ってくる患者さんがうまく釣り合っているわけです。感染拡大を防ぐために、この4週間1人1人が行動の制限を行った努力の賜物ではないかと思われます。

しかしながら他の都市が示すように、このまま緩やかな感染が続く保障はないわけでして。病院では新たな対策が練られていたようです。それは...他の病棟を感染病棟に充てる。感染内科の下の階には皮膚科8病室があります。入院患者が増えると見越した時点で、この皮膚科を感染病棟にするらしいです。

で、その病棟8部屋に【コロナチーム】専属看護師が必要になるわけでして、そのチームに私を入れていいかというのが上司の電話の要件だったわけです。いきなりのことで、もちろん混乱...そんな話があったことさえも知らず、ただただ沈黙...上司自体は【その病棟が実際オープンするかも分からないし、まだ分からないことだらけなのよ】と仰る。とにかく【ひとまず】を繰り返すのです。そう言われると、断る理由もなく...いざという時の【コロナチーム】に参加することになりました。別に明日からとか言うわけじゃないし、しかも実際その病棟が必要となるかも分からないし...【ひとまず】だよね!?

しかし次の日、上司からのメールを見てビックリ。なんと消化器内科の病棟から【コロナチーム】に派遣される看護師は私1人。この時点で...なんで【私のみ!?】感いっぱい。これは左遷ですか?抜擢ですか?他の看護師は断ったってこと?それとも上司は私が断らないだろうと見込んで連絡してきたのだろうか?モヤモヤ感が抜けないのですけど...でもこれまた【ひとまず】だしと自分を励ます。

そんなこんなしているうちに、今度は【コロナチーム】を率いる方から連絡。皮膚科病棟の見学と大まかな説明を兼ねて1時間ほどミーティングをするとあります。なんか、微妙に現実味を帯びだしてやいませんか!?ミーティングでは病棟見学に加え、患者さんの受け入れ手順、防護服の使用方法が説明されました。この日、外科からも看護師が参加する予定だったらしいのですが、患者さん1人のコロナ感染が確認され、その看護師さん達は2週間の自宅隔離に入ったそう。笑えない...

現在、感染症内科には12人の入院患者さんがいます。これが14人になった時点で、皮膚科病棟を使うことになり、私達も徴収がかかるらしいです。ネットで常に患者数と入院者数が公表されていますが、ビクビクしています。後2人で徴収じゃん!!!誰か早く退院してくれぇー!!いくら消化器内科で日々感染症の患者さんの対応しているとはいえ、感染力の強いコロナとなるとびびります。ちょっとほっとしたのは、感染症内科病棟では患者さんから看護師への感染がまだ無いこと!!!これは心強い!!各国は医療従事者も患者からどんどん感染していますから。それだけまだ色々な面で余裕があるということでもあります。

週明けの消化器内科は16病室がすべて埋まっていました。同僚達が一斉に【コロナチーム】参加の私に話しかけてくるわけですが、いまいち左遷感が抜けないと話すと爆笑。アナタ達は上司から訊かれなかったのかい??と私はマジなんですけど!!

4月、5月と私はオフの日がかなりあります。もし【コロナチーム】結成ともなれば、残業で働けるのでしょうか?それはそれでいいかなと金の亡者がほくそ笑みます。

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